『鉄の骨』 池井戸潤 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

鉄の骨/池井戸 潤
¥1,890
Amazon.co.jp


会社がヤバい。彼女とヤバい。


「次の地下鉄工事、何としても取って来い」
でも談合って犯罪ですよね?


謎の日本的システムの中で奔走する、
若きゼネコンマン平太の行末は――。
――――― 帯より

個人的評価 : ★★★★☆


なかなか面白かった。
特に後半一気に読んじゃった。


尾形常務、想像以上。
ただボンボン社長の言うことに従うタイプじゃないだろう、
きっと何か考えてるだろうとは思ったけどそこまでか。


会社員としてのあり方と人間としてのあり方と、
どうあるべきかっていうことか。
萌の言う「犯罪じゃないか」ってのは正論だし尤もなんだけど
会社を守るため、という言い分もわからないわけじゃなくて。


萌にどうもイラつく。
ちょっと好い感じだから園田にふらつき、
何か違うなって平太を呼び出し、
違和感を感じたまま園田の母親にまで逢って、
最後はやっぱり戻ってくるって。
どうにも中途半端な感じにイラついてしまったんだけど、

その中途半端さがリアルってことなのかな。


ドラマのキャストも見てみたけど、
平太はちょっとイメージと違ったな。
小池くんに「現場に3年」のイメージがないんだけど
ドラマではそもそもその設定がないんだろうか。