『誓いの夏から』 永瀬隼介 | 鈴と空のブログ

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誓いの夏から/永瀬 隼介
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17歳の少年は、自分の人生で泣くのはこれが最後だと誓った。
その彼の、19年後。


少年は少女に何があってもおまえを守ってやると告白したが、
ある事件に巻き込まれた彼女を守ってやることができなかった。
19年後、二人は再会した。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

やや3つ寄りの4つ。

少年(十川)と少女(杏子)の19年ってどんなだったんだろう。
19年はあまりに長いよな……。


きっかけになった事件も
17歳の少女が背負うには耐え切れないくらい衝撃的なものだし
17歳の少年が簡単に守る・支えるっていえるものでもないんだけど、
その後の19年が重過ぎて。


19年経って新たな出来事が起こって、
それでこの19年が報われて荷物が軽くなったのかといえば、
杏子の背負うものは逆に重くなっちゃったわけで、
彼女の人生って……、と読んでてぐったり。


そんな重過ぎる19年を生きてきた「バカな男」に比べて、
あの2人への嫌悪感はものすごい。