- さよならドビュッシー/中山 七里
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ピアニストを目指す遥、16歳。
両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、
ある日突然終わりを迎える。
祖父と従姉妹とともに家事に巻き込まれ、ただ一人生き残ったものの、
全身大火傷の大怪我を負ってしまったのだ。
それでも彼女は逆境に負けずにピアニストになることを固く誓い、
コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。
ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、
やがて殺人事件まで発生する――。
――――― 表紙袖より
個人的評価 : ★★★★☆
気になることがないわけじゃない。
いくらなんでも回復が早すぎやしないかとか
岬先生が完璧すぎやしないかとか
話の展開上必要なことだったとはいえ彼女が…とか
“勘違い”って!とか。
最後の大仕掛けもさほど斬新でもない気もする。
火事の直前の2人の会話がその後ほったらかしなこととか
他にも「ん?」ってことがあるから。
でもピアノを弾くシーンだとか音楽を表現するシーンだとか
引き込まれて一気に読んだ。
タイトルもそういうことか。
どんどんドビュッシーと近づいていくから
「さよなら」の理由がわからなかったんだけど、
それも大仕掛けの結果か。
『月の光』が好き。