- 閃光/永瀬 隼介
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三億円強奪。
葬り去られたはずの「昭和の闇」が、
いま全貌を露わにする。
昏い欲望に取り憑かれ、一瞬の熱狂と昂奮へと疾駆する犯人、
葛藤とジレンマの極みに追い込まれた警察組織、
好奇の目に晒され、社会の片隅に弾き出された被害者。
ある事件を機に34年ぶりに交わり、犯罪の暗き火口に
再び立たされる人間ども――。
昭和最大のミステリーの“真実”を
炙り出す犯罪小説の新たなる金字塔!
ジャーナリズムとフィクションの世界を往還する
豪腕作家が獲得した豊穣なる果実。
玉川上水でラーメン屋の店主・葛木が扼殺体で発見された。
捜査陣に名乗りを上げたのは、定年まであと2ヶ月を残すのみとなった
警視庁捜査一課の滝口政利。
そして相棒に選ばれたのは、
所轄署で身を持てあましている巡査部長・片桐慎次郎だった。
滝口は、このありふれた殺人事件に
迷宮入りした34年前の“大事件”との接点を見いだし、
独自の捜査を始める。
一方、34年前の事件当時の葛木の仲間で、
その後、実業家として成功した吉岡、
ヤクザとなった金子、横浜でクラブ経営をする恭子らが
密かに再会していたのだが……。
34年前の大事件はなにゆえに未解決に終わったのか?
全国民が注視するなか警察組織はいかなる論理で動いていたのか?
そして大事件の“真実”とは?
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
なんだかグッタリ……。
単純に長いってことも、内容も。
今までに読んだものと比べて特別陰惨だとかいうわけでもないし、
事件の動機だとか過去の隠された事実も特別目新しいわけじゃない。
なのになぜだかグッタリ。
(ここで描かれた)3億円事件の真相も
現在起きた殺人事件の真相も、それなり。
「それなり」って言い方は少々感じ悪いか。
面白かった(ぐいぐい読んだ)けど
さほど衝撃でもなかったというか。