『失跡』 小杉健治 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

失跡/小杉 健治
¥1,890
Amazon.co.jp

この誘拐の本当の狙いは何なのか
犯人が自ら警察に通報した理由は?
10年前に失踪した女性と事件の関係は!?


実力派が放つ書下ろし警察ミステリー


薬害問題で、製薬会社側の立場に立った雑誌の
編集をしている倉沢の娘が誘拐された。
犯人は倉沢だけでなく製薬会社側をも脅迫してきた。
倉沢には10年前に失踪した恋人がおり、
その女性と誘拐事件の関連に疑いを持つ。
所轄の下谷中央署の矢尋・知坂両刑事も
独自の捜査を続けていた。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆
やや3つ寄りの4つ。


どんな理由があろうが、どんなに丁重に扱おうが誘拐は誘拐。
3歳の子どもにとんでもない不安と恐怖を抱かせたことに違いはない。
社会正義的なことを語られる(口にされる)とどうも…。


それだけでも「……」なのに黒幕のあの人の言うことはどうも…。
そういうわけで黒幕(立案者)がどうにも嫌い。


子どもの面倒を見ていながら犯罪に荷担した自覚がゼロの者も。
事件と何の関係もないなら
わざわざこの人のエピソードを挿みやしないだろうな、
なんて思ってしまうから、さほど驚きではなかったけど


チーさんが辞めなかったのはよかった。