『ダナエ』 藤原伊織 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

ダナエ/藤原 伊織
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黙って泣いた。


個展に出品された肖像画に
何者かがナイフを突きたて、硫酸をかけた。
その事実を知った画家が取った行動とは?
男たちと、女たちの痛切な悲哀を描いた、
心揺さぶられる待望の最新作品集!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

やや3つ寄りの4つ。


表題作『ダナエ』、
事件のきっかけになった過去はベタな話かもしれない。
だけどそれでもいいか、と思う。


それにしてもやっぱり藤原さんの描くおじさんは好いな。
常に正しい(正義の側にいる)わけじゃなくて
いけないことをやってしまったりもするし
仕事を控えた昼間から酒びたりだったりもするんだけど
なぜか魅力的。


収監の理由が気になる。
けど、別の短編としてならともかく
この話の中でうだうだ語られたら、
それはそれで興ざめか。