『特命捜査』 緒川怜 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

特命捜査/緒川 怜
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取調室で被疑者死亡事件を起こした男性刑事、瀬川文秋。
物心つく前に親に捨てられ孤独に生きてきた女性刑事、功刀沙矢子。
二人に与えられた極秘の特命、それは、
十年前に起きたカルト教団集団自殺・連続爆破事件の捜査直後に
依願退職し警察を去った、元公安警察官殺害事件の真相解明だった。
メンツ、建前、他人への無関心、保身、事なかれ主義―。
組織の論理に振り回され連続して起きる現場警察官の自殺。
卑劣な捜査妨害を仕掛けてくる公安警察。
悪環境の中、粘り強く捜査を進める二人だが、その真相は…。
――――― 「BOOK」データベースより


個人的評価 : ★★★☆☆

4つ寄りの3つ。


何と言おうかな…。

嫌いじゃないんだけど、
「面白かった!」って素直に言うのはちょっと躊躇ってしまうというか。


色んなことをあれもこれも詰め込みすぎたんじゃなかろうか。
カルト教団の事件、公安事案、公安と刑事の対立、
出生の秘密、過去の傷、自殺・病気……、と盛りだくさん。


そのほとんどは、
それが欠けると事件そのものの様相が変っちゃうわけだから
不可欠ではあるんだろうけど、
どうにも「詰め込みすぎ」な感じがして仕方ない。


それだけ色々詰め込んであるのに
それぞれがつながった時の驚きがさほどだから
余計にそう(詰め込みすぎだと)感じるのかな…。


『ジウ』のときに東と美咲の距離感が気持ち悪いと書いたけど、
瀬川と沙矢子も組んでからしばらく似た印象だったな。
立て続けに別の作家の作品で同じように感じるということは
むしろ読んでる私の問題なのか?