『第三の容疑者』 小杉健治 | 鈴と空のブログ

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検事・沢木正夫 第三の容疑者 (検事・沢木正夫)/小杉 健治
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人びとの哀しい跫 止まらぬ涙!
珠玉の検察小説


「検事沢木正夫は罪を逃さず、人間沢木正夫は患者を助ける。
 そういうことではないか」
往年の鬼検事の言葉に沢木は表情を輝かせた。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


「カルネアデスの船板」。
一人を助ければもう一人が…。


あの人もあの人も事件の日から終わりの日まで
どんな気持ちでいたのかと思うと…。
その苦悩に気付いたあの人もそうだし遺された人たちもそうだし。
関わった全員がみんな苦しい。


今回(とあの時)したことは赦されないことだろうけど、
それまでにしてきたことを考えるとな…。


でもあの言い分はな…と思いきや。
どんな立派な人でもその言い分はないだろ!
と思ったんだけど、それもわざとだったのか…。


面白かったけどもやもや。
沢木で良かったのかな。