『凍裂』 喜多由布子 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

凍裂/喜多 由布子
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家族を愛するすべての女性たちへ。

美人料理研究家・水原睦子(50歳)が、義父の通夜の夜、
夫・勝一(57歳)を包丁で刺し殺そうとした。
ショッキングなニュースが社会面を賑わせる。
睦子を知る人は首を傾げるが、彼女は容疑を認めている。
いったい水原家に何が起きていたのか。


渡辺淳一氏も注目の女流作家が、
根深く広がる問題「モラル・ハラスメント」を
テーマにすえた、社会派家族小説。


決して表面化しない私たちの罪 モラル・ハラスメントを
白日の下にさらす、衝撃の書き下ろし


貞淑な妻が、善良な夫を刺した。
父が母に、息子が嫁に、義兄が姉に……。
相反する周囲の想いが、家族の真実を浮かび上がらせる。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆
4つに多少寄る3つ。


面白くないわけじゃないんだけどな…。


睦子が夫を刺した動機がわからない、
ということで話が進んでいくんだけど
帯の文句がネタバレになっちゃってて。


「判らない」って言われてもな…、
なんて思ってしまう。

もしかしてそれだけじゃなくて
もっと他に何か動機があるのか?とも思ったんだけど。


何の問題もない、理想的な家族。
のはずだったのに、視点・語り手が変わると
その家族の様相も違って見えてくる、
という構成も前に貫井さんで読んだことがあったな。
『愚行録』だったか。


目に見えない暴力というテーマは面白いんだけど
何か惜しい!
そんな感じ。