- Fの記憶/吉永 南央
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名前も思い出せず、顔もおぼろげにしか覚えていない。
まして消息などが知る由もない。
だが、かつて同級生だった3人の心には、
あの日以来、Fが棲みついている。
そして今、Fが彼らの運命を動かす。
手強い才能が覚醒した!
新鋭が放つ魂の再生の物語。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
名前も覚えていないのに、
あるほんの一日、ほんのワンシーンだけが
強烈な記憶として残ってる“F”。
そんな“F”にまつわる4人の話。
群を抜いて最後の(本人の)話が好きだった。
けど、それまでの3人の話と最後の話で
“F”の印象がちょっと違ったような。
「ヒロじゃないって、言えばよかったの?」
って台詞がなぜか印象に残っちゃった。
こういう状況は他の小説の中でも見たことあるし、
それどころか現実にも経験したことがある。
そんな状況の中で「ヒロじゃない」って言うか言わないか、
珍しい話でも何でもないんだけど、何故か。
何でだろう。
言ったのが子どもだからか?