『愛こそすべて、と愚か者は言った』 沢木冬吾 | 鈴と空のブログ

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愛こそすべて、と愚か者は言った (角川文庫)/沢木 冬吾
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第三回 新潮ミステリー倶楽部賞 高見浩特別賞受賞作


【高見浩】
選考委員の責務をしばし忘れて楽しめた作品だった。
充実したひとときだった。


優れたミステリーに共通しているのは、何よりもまず、
読者の前に“魅力的な謎”が提示されていること、
ではないだろうか。
この作品が際立っているのは、
ミステリー本来の面白さ、楽しさが横溢している点だろう。
物語の発端からして秀逸。
その後、事件の真相に迫る謎をめぐってストーリーは二転三転し、
読むものの予想を次々に裏切ってゆく。
この面白さ、楽しさは、どこかエルモア・レナードのそれらを彷彿とさせる。
高見浩
――――― 1999年版帯より


始まりは深夜の電話だった―――。
七年前に別れた息子が誘拐された。
事件の解決を待たずに別れた妻も失踪した。
ありきたりの推理を嘲笑う展開。
男の胸を騒がす血と絆のドラマ。
第三回新潮ミステリー倶楽部賞ヴィンテージ年の逸品。
――――― 1999年版 表紙袖より


個人的評価 : ★★★☆☆

4つ寄りの3つ。

沢木さんへの期待値とタイトルのインパクト。
そういうことを考えると、
実際に読んでの正直な感想としては「あら?」なんて。


面白いか面白くないかだと
「面白い」ではあるんだけど、ちょっと「あら?」。


父親としての久瀬が好い。
立派な父親かと聞かれればそうではないだろうし
カッコいいヒーローというのとも少し違うんだけど、
それでも好い。