- しらみつぶしの時計/法月 綸太郎
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無数の時計が配置された不思議な回廊。
その閉ざされた施設の中の時計はすべて、
たった一つの例外もなく異なった時を刻んでいた。
すなわち、一分ずつ違った、
一日二四時間の時を示す一四四〇個の時計―。
正確な時間を示すのは、その中のただ一つ。
夜とも昼とも知れぬ異様な空間から脱出する条件は、
六時間以内にその“正しい時計”を見つけ出すことだった!?
神の下すがごとき命題に挑む唯一の武器は論理。
奇跡の解答にはいかにして辿り着けるのか。
極限まで磨かれた宝石のような謎、謎、謎、!
名手が放つ本格ミステリ・コレクション。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★★☆
アンソロジーで読んだことあったのもいくつか。
でもまた全部読んじゃったけど。
猫の話は不思議な感じだったな。
好きな雰囲気ではあるんだけど、「何なの?」って。
表題作には最初から「ほぉ…」としか。
一四四〇個の中から正しい一つを選ぶなんて
そもそも何から手をつければいいのかから「??」だ。
で、最後には「お?」。
正直なところ、ちょっと力が抜けちゃう感じが少々。
交換殺人の話も手紙の話も人のすり替わりの話も面白かった。
「驚いた」というよりは「好き」だな。
でも満点つけるの少々しっくり来ないので4つで。