- 本日、サービスデー/朱川湊人
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世界中の人間には、それぞれに一日だけ、
すべての願いが叶う日がある。
それが、サービスデー。
神様が与えてくれた、特別な一日。
本来は教えてもらえないその日を、思いがけず知ることになったら。
直木賞作家の幸運を呼ぶ小説。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★★☆
『東京しあわせクラブ』は読んだことある。
確かこれをアンソロジーで読んだのがきっかけで
朱川さんに興味を持ったんじゃなかったっけ。
天使だったり悪魔だったり、幽霊だったり、
三途の川の番人だったりと
5話のうち3話にはそういうものが登場するんだけど、
印象としては「あっさりめ」な気がする。
けど、好きだったな。
特に最初の3話。
『本日、サービスデー』『東京しあわせクラブ』『あおぞら怪談』。
あとの2話が嫌いだとは言わないけど。
好きな3話のうち、『東京しあわせクラブ』だけは
読んでても読んだあとも「楽しい」ものじゃないけど
あとの2話はクスクスする要素もあり、
結末もわりと明るいもので、
それもあっさり読めちゃう理由の一つかも。
飛行機の、大抵の人は同じように願うんじゃなかろうか。
「自分のせいで…」ってやっぱり考えてしまうだろうし
そうなると、それはきっと耐えられる重さじゃないだろうし。