最新サスペンス作品集
乱歩賞作家はすごい!
クラムジー・カンパニー
不器用な男たちにも素直になりたい夜がある
謹慎中の探偵、アル中のフリーライター、
引退したお笑い芸人…
俺は絵理が許せなかった。
心の狭い男。
それはずっとわかっていた。
だが、その醜さには気付いていなかった。
佐々木は鏡に映った自分の姿だった。
あの醜さはまさに己の姿だと思えたのだ。
―――「オリジナル・ウェディング」より
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
初・新野作品。
入門としては「ちょうどいい」かな、なんて
失礼かもしれないけどそんな印象。
適度に謎めいてるし、適度にハラハラするし、
不器用だと言いながらも適度にかっこいいし、
ちょっとしたホロリもあるし。
5編収録されてるうち、
飛びぬけてこれが好き!と言うのはないんだけど
苦手・読めないというのもない。
5編全部、どれも程よく好き。
そんな感じ。