『チェーン・ポイズン』 本多孝好 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

チェーン・ポイズン/本多 孝好
¥1,680
Amazon.co.jp


誰にも求められず、愛されず、歯車以下の会社での日々。
簡単に想像できる定年までの生活は、
絶望的な未来そのものだった。
死への憧れを募らせる孤独な女性にかけられた、
謎の人物からのささやき。


「本当に死ぬ気なら、1年待ちませんか?
 1年頑張ったご褒美を差し上げます」


それは決して悪い取り引きではないように思われた―――。


新境地を開いた驚愕のミステリー
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


なるほど…。


ネタバレにならないようにと思うと難しいんだけど、
「おばちゃん」のなんとなくの違和感、理由がわかって納得。


特に何かきっかけがあったというわけじゃなく
未来への絶望感。
それってまるで解らない話じゃない。


今は「死にたい」と思ってるわけじゃないけど、
昔はそういう時期もあった。
その時に「楽に死ねる薬をあげる」と言われたら…。


最後の終わり方は良かった。
「おばちゃん」の選択は正しかったと思う。
子どもたちのことを考えると。