- チェーン・ポイズン/本多 孝好
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誰にも求められず、愛されず、歯車以下の会社での日々。
簡単に想像できる定年までの生活は、
絶望的な未来そのものだった。
死への憧れを募らせる孤独な女性にかけられた、
謎の人物からのささやき。
「本当に死ぬ気なら、1年待ちませんか?
1年頑張ったご褒美を差し上げます」
それは決して悪い取り引きではないように思われた―――。
新境地を開いた驚愕のミステリー
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
なるほど…。
ネタバレにならないようにと思うと難しいんだけど、
「おばちゃん」のなんとなくの違和感、理由がわかって納得。
特に何かきっかけがあったというわけじゃなく
未来への絶望感。
それってまるで解らない話じゃない。
今は「死にたい」と思ってるわけじゃないけど、
昔はそういう時期もあった。
その時に「楽に死ねる薬をあげる」と言われたら…。
最後の終わり方は良かった。
「おばちゃん」の選択は正しかったと思う。
子どもたちのことを考えると。