『鎮火報』 日明恩 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

鎮火報―Fire’s Out (講談社文庫)/日明 恩
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大山雄大20歳は「楽して給料ガッチリもらいたい」
今時な考えの消防士。
殉職した親父みたいになりたくないと思っている。
そんな雄大が放火事件に巻き込まれ、
人間として成長していくビルディングスストーリー。
――――― 「MARC」データベースより


個人的評価 : ★★★☆☆

4つ寄りの3つ。


しばらくはなぜかなかなかのれなかったんだけど、
後半盛り返し、最後にはまたグッときたり。


自殺志願者を止める場面だとか
仁藤との最後の場面だとか。


放火犯の正体よりもその動機に驚き。
「順当な正義」と「過剰な正義」というのも結構面白かった。


やっぱり登場人物はみんな気になるし
それぞれカッコよく見える。


普段は緊急車両に道を譲ることすらろくにしないのに
いざ自分が当事者になると
消防士なんだから助けてくれて当たり前だと思ってる、
というような部分にはギクッとした部分も。


自分では運転しないけど、
車に乗ってるときに緊急車両に出くわしたら
道を空けるのが当然だと思ってた。


けど、消防士さん(レスキューさん)なんだから助けてよ!
というのは言ってしまいそうな気がする。
彼らだって無敵のヒーローなわけじゃなく同じ人間だって
平時である今は重々わかってるけど、
緊急事態になったら言ってしまいそう。


何かあったときに助けてもらうのは仕方ないとして
普段から道を空けるだとか違法駐車はしないだとか
自分たちが守らなきゃならないルールは

ちゃんと守らなきゃ、なんてことを改めて思ったり。