- わくらば追慕抄/朱川 湊人
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姉さまと同じ力で人を傷つけ、
氷のようなまなざしをもつ女性。
吹雪―――
あの人には、それ以上ふさわしい名前はありません。
記憶を読み取れる美しい姉の鈴音と、
お転婆で姉思いの妹ワッコ。
姉妹の前に謎の女・御堂吹雪が現れる。
昭和事件簿「わくらば」シリーズ第2弾!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
『日記』に続いて『追慕抄』。
何を根拠にしたのか、これで完結だと思い込んでた。
むしろ謎は深まるばかりだ。
<薔薇姫>という謎の登場人物のせいか
『日記』よりも痛くて哀しい、という印象。
姉妹(特に妹)の気持ちもわかるんだけど、
かといって茜の気持ちもわかるし責められない。
記憶喪失の女性の話でまた危うく泣くところだ。
「忘れてもいいから生きて」。
<薔薇姫>こと吹雪と鈴音の関係だとか
「父親の領分」というのがどういうことなのかとか
これで終わりだと言われたらちょっと怒る。