- 出口のない海/横山 秀夫
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甲子園の優勝投手は、
なぜ、自ら「人間兵器」となることを選んだのか。
人間魚雷「回天」――海の特攻兵器。脱出装置なし。
甲子園の優勝投手・並木浩二は大学入学後、ヒジを故障。
新しい変化球の完成に復活をかけていたが、
日米開戦を機に、並木の夢は時代にのみ込まれていく。
死ぬための訓練。出撃。回天登場。
―――しかし彼は「魔球」を諦めなかった。
組織と個人を描く横山秀夫の原点
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
予想してた(恐れてた)ほど号泣はしなかったけど
並木と父親の時計のシーンとか
並木と沖田がオルガンを聞くシーンとかで何度か涙。
やっぱり戦争を描いた作品は苦手だ…。
「嫌い」というのとはちょっと違う。
今回は横山さんだということで読んだ。
他にも色んな理由で読んだり観たりするけど
読んだ後にものすごくしんどい。
死の恐怖を心から遠ざけるための一番の方法が
死ぬための勉強や準備…。
平和な時代の人間が回天を知ったらどう思うか。
非人間的だといきり立つか、憐れむか、馬鹿馬鹿しいと笑うか。
こういう話はあまり色々感想を書くものじゃないという気がする。
これも確か映画化されてたっけな。
観てないし、今後も観る予定はないけど。
映像で観てしまうとますます泣くと思うから。