- 第三の時効/横山 秀夫
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犯人か。刑事か。
追われているのはどっちだ。
男たちの矜りがぶつかりあう。
これぞ警察小説の白眉!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★★
アンソロジーでは読んだことあり。
映画『半落ち』は見た。
けど、今更ながら1冊目の横山さん。
6話収録。
主役は同じ警察署の三班の刑事たち。
それぞれタイプの違う班長に率いられた各班。
人間としては好きになれないタイプとして描かれてる班長、
そんな人でも小説の登場人物としてはある意味魅力的。
どれもこれも短い割に結構重いというかしんどいというか。
事件の内容だったり刑事のやり方だったり。
なのに全然手が止まらない。
読み始めてわりと早い段階から
「好きだな…」と思ってしまった。
「大好きだ!」というよりも「あぁ、好きだな…」って感じ。
書いている自分でも「なんのこっちゃ」な違いだけど。
表題作も嫌いじゃないけど、
それよりも『ペルソナの微笑』が面白かった。
この話の中で書かれてる事件は相当酷いものだけど。
これが最初の横山さん作品ということは、
これからまだまだたくさん横山さん作品が読めるということだと思うと
かなり楽しみになる。
くらいにこれは好みだった。