『UFOの捕まえ方』 柄刀一 | 鈴と空のブログ

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UFOの捕まえ方―天才・龍之介がゆく! (ノン・ノベル)/柄刀 一
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<鹿角市上空に未確認飛行物体出現!?>
環状列石など謎の遺跡が残るミステリーゾーンを訪ねた
天地龍之介は、現地でUFO騒動に遭遇する。
人工ピラミッドとも見える山の付近で発光物体が目撃されたのだ。
自衛隊が立入禁止区域を設け、
町には異様な緊張感が漂っていた。
また、天井のシャンデリアの上に残された他殺体と
内臓を奪われた犬の死体も発見される。
人間業とは思えない怪事件が続発!
宇宙人の仕業か?
エイリアンに誘拐されたという人物まで現れて……。
天才・龍之介、日本版「X-ファイル」に挑戦!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

4つに多少寄る3つ。


4話収録。


最初の「サイト門のひらき方」はわりとあっさり読んだ。
暗号の解き方も内容もさほど感動も驚きもなく。
「なるほどねぇ」とは思ったんだけど、
好きだとは思えない感じ。


次の「身代金の奪い方」。
これもどちらかというとあっさり読んだかな…。


「身代金の奪い方」はラストで真相が明かされる前に
なんとなく分かっちゃうし、
誘拐事件そのものにしても“こじんまり”な感じがしちゃって。


後の2つはなんだか嫌な気分になる話だった。


表題作「UFOの捕まえ方」、
UFOの正体はなかなか面白いと思ったんだけど、
嫌な気分にさせるのは殺人事件の方。


厳密にはその現場で犬が無惨に殺されてたという部分。
当事者にとっちゃ一大事なんだろうと言うことは分かるんだけど
そのためにあんなことをしでかすというのが嫌だし
そのきっかけを作った方の人間も嫌。


「X-ファイル」ってもちろん知ってるんだけど、

ちゃんと観たことってないかもしれない。


最後の「見えない共犯者の作り方」、
事件そのものに関しては
4つの中でこれが一番面白いと思ったんだけど、
“嫌な気分”もこれが一番。


殺人を犯すという時点ですでに残酷ではあるんだろうけど、
この犯人のしたことは相当残酷だと思う。
実際に命を奪われた1人に対してはもちろん、
“共犯者”に仕立て上げられた側に対しても。


これから先“共犯者”たちが立ち直るのに
どれだけの時間がかかるんだろうか。