『かたみ歌』 朱川湊人 | 鈴と空のブログ

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かたみ歌/朱川 湊人
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直木賞受賞第一作
つらい時、悲しい時、どこからか聞こえてくる
あの歌声が、いつも私の支えだった。


忘れてしまってはいませんか?
あの日、あの場所、あの人の、
かけがえのない思い出を。



東京・下町にあるアカシア商店街。
ある時はラーメン屋の前で、またあるときは古本屋の片隅で―――。
ちょっと不思議な出来事が、傷ついた人々の心を優しく包んでいく。

懐かしいメロディと共に、
ノスタルジックに展開する七つの奇蹟の物語。

――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


アンソロジーで2度ほど読んで気になった作家さん。
期待通り。

初めての朱川さん作品なのでとりあえず満点は出さないで。


うまいこといえないんだけど、
「ノスタルジック」という言葉がすごくピッタリな感じ。


「あぁ、そういうことか!」という派手な驚きはないし、
涙涙…という大層な感動があるわけでもない。


悲劇的な事件は起こるし、ものすごく悲しい思いをしてる人もいて
ハッピーな話にあふれてるわけでもない。


でも、なんとなく穏やかな空気を感じて、なんとなく優しい話。


最初の1冊が「当たり!」と思えるもので良かったかな。