- 慟哭 (創元推理文庫)/貫井 徳郎
- ¥780
- Amazon.co.jp
題は『慟哭』、書き振りは≪練達≫、
読み終えてみれば≪仰天≫
「お願いですから、これが驚くべき作品だと、
人にいわないで下さい。」 北村薫
――――― 1993年版 帯より
個人的評価 : ★★★★★
4つ寄りの5つ。
連続幼女殺人事件の捜査に当たる警察官たちと
娘を喪い新興宗教に救いを求める男の話とが
交互に出てくる形。
その2つの話の繋がりは、
読んでるうちに途中でわりと簡単にわかってしまったけど、
それでもなかなか満足。
ネタバレになっちゃいけないと思うとあまり書けないけど
川原での佐伯の姿は痛々しくて辛い。
救いのない終わり方。
嫌いじゃないけど、やっぱり暗い気持ちになる。
暗い気持ちにさせるのに
最後に「面白かった」と思うのはすごいな。