『大密室』 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

脳天を直撃するスリル
眩暈の果てのカタルシス


ミステリを知り尽くした手練れ7人が、<密室>をテーマに競作!
あなたを目眩く謎の世界へ誘う。
謎解きの中でも、最も縛りの多いこのジャンルに、
なぜ敢えて作家たちは挑むのか?
その複雑な胸中を綴った、
創作秘話とでも言うべきエッセイを書き下ろしで収録。
すべての答えは、この中にある―――。
――――― 帯より


鍵のかかった閉鎖空間で起きた殺人
不可能状況下に横たわる死体
忽然と姿を消す犯人凶器
二転三転するアクロバティックな論理
なぜ犯人は密室を作らねばならなかったのか?


現代日本を代表する七人のミステリ作家が「密室」をテーマに競作!
ボーナストラックとして、
密室への想いを綴るエッセイも書き下ろしで収録。
ファン必携、究極の「密室」がここに誕生
――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★★★

4つ寄りの5つくらい。


有栖川有栖 『壺中庵殺人事件』
火村先生のシリーズ。
相変わらず嫌いじゃないんだけど、
期待値が高かっただけにちょっと肩透かし?という感じも。
電気が消えていた理由とか扉が開かなかった理由とか。
驚きも衝撃も感動もイマイチというか、ちょっと弱めに思えてしまう。


恩田陸 『ある映画の記憶』
文章がちょっと苦手かもしれない。
なかなかリズムに乗れなくて、時間掛かってしまった。
でも使われたトリック自体は結構驚きもしたし好きなんだけど、
何でだか読みにくかった。
長編だと印象も変わるんだろうか。


北森鴻 『不帰屋(かえらずのや)』
蓮丈那智のシリーズ。
このシリーズは苦手だと思ってたんだけど、
これはそんなにしんどくなかった。
離屋の仕掛けが面白かったし。


倉知淳 『揃いすぎ』
猫丸先輩のシリーズ。
これも期待しすぎたのかな。
猫丸先輩も記憶(イメージ)の中にあったより随分おとなしい感じだし。
領収書は確かに気になったけど、答えにはたどり着けなかった。


貫井徳郎 『ミハスの落日』
これは前に読んだので今回はパス。


法月綸太郎 『使用中』
終わり方が好き。
登場人物(作家と編集者)がそういう終わり方について語ってたり。
事件そのものはそんなに大したことないと思うんだけど。


山口雅也 『人形の館の館』
この中ではこれだけちょっと雰囲気が違う気が。
これはこれでなかなか面白かったんだけど、
「密室」をテーマにした短編を読んだ、という印象じゃない。
確かに密室の事件は書かれてるんだけど。


全体的にはなかなか面白かったし高評価。