『家族の肖像』 吉村達也 | 鈴と空のブログ

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あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

いつもの家族のちがう顔
吉村達也が放つ多重人格ホラー
七つの家に潜む恐ろしい秘密
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


若干5つに寄る星4つ。


“ホラー”というものの「怖い」というよりも「気持ち悪い」。

「気持ち悪い」と一くくりにしてしまうのは
気の毒な話もあるんだけど。


『隣の江畑氏』、オチは比較的簡単に想像できちゃうし
実際その通りだったんだけど、嫌いじゃない。


産まれたばかりの妹に母親をとられてしまったように感じる
女の子の話、『ぜったいナイショだよ』。
母親や父親・祖父母の注目を自分に取り戻すために
とった手段は極端だし褒められたものじゃないけど
気持ちはわかるし、可哀想で痛々しくて最後は怖くて。


『11037日目の夫婦』もその光景を想像するとかなり怖い。
そこまで追い詰められるくらいなら離婚すれば…とも思うんだけど、
それが出来ないからここまで追い詰められてしまうのか。


『美和さん』も気持ち悪いし『親戚』も気持ち悪い。