- 101号室の女 (講談社文庫)/折原 一
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超絶技巧
息もつかせぬ叙述トリックの数々!
薄暮に溶ける白いモーテルにやってきた謎の女の正体は?
ばか、やめろ、やめるんだ。
母さんに聞かれたらどうするんだ。
そう思っても、悲鳴は止まらない。
ガラスに映った彼は、狂ったように叫びつづけていた。
彼は右の拳を口に押しこんで、無理やり悲鳴を止めた。
フーッと大きく溜息をつく。
ああ、なんてひどい夢だったんだ。
ホテルの客室の女を襲うとんでもない夢―――。
いつになったら、あの夢から解放されるのだろう。
――――― 1997年版 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
5つよりの4つ。
結構好きだった。
表題作よりも「追跡」とか「わが生涯最大の事件」の方が好き。
「殺人計画」も秘密のメッセージの隠し場所は単純だと思ったけど、
それでも途中までは結構好きだった。
けど、ラストのオチがイマイチだったので「好き」には挙げない。
1話あたりが短いってこともあるんだろうけど、
いつもの折原さんの複雑さとかややこしい感じがなくて読みやすい。