『オーデュポンの祈り』 伊坂幸太郎 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)/伊坂 幸太郎
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前代未聞!選考委員唖然!
人語を操り、未来を予見するカカシのいる島で起きた連続殺人。
最初の犠牲者はそのカカシ。
島の預言者たるカカシは、
なぜ自分の死を予知できなかったのか?
第五回新潮ミステリー倶楽部受賞作


コンビニ強盗に失敗し警察から逃げていた伊藤は、
気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている“萩島”には、
妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家。
気に入らない人間を片っ端から撃ち殺していく男。
何より異質だったのは、「未来の見える」カカシだった。
カカシは、百年以上も前から伊藤を待っていたと言う。
次の日カカシが殺された。
無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて―――。
未来を見通せるはずのカカシは、
なぜ自分の死を阻止できなかったのか?

ミステリの新世紀を告げる希代の異色作。
――――― 2000年版 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

面白くないとは言わないけど、ちょっと期待しすぎたかもしれない。

元々伊坂さん=面白い、ってイメージがあって
おまけに受賞作品だって帯で期待を煽られて。


カカシや次の被害者を殺した犯人・動機・方法やらは面白かった。


島やカカシの秘密が最後には解明されるもんだと思ってた。
まぁ「夢オチ」なんかにするよりはずっといい。


城山が中途半端な気がしてもったいない。
あれだけ癖の強いキャラクターで散々非道さをアピールして、
でも最期は簡単に想像できちゃうし、実際あっさりその通りだし。
それまでの極悪非道振りと比較して、
わざと狙っての「あっさり」なのかも知れないけど。
自分の中に嫌悪感ばっかり残っちゃって片付かない。

「桜」ってキャラクターは相当なぞめいてるけど嫌いじゃない。

人を殺すんだけど、不思議な魅力というか。