『生きてるうちに、さよならを』 吉村達也 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

生きてるうちに、さよならを (集英社文庫 よ 14-14)/吉村 達也
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「あなたが天国へ行った瞬間を知ってたわ。
 だって真夜中にきたわよね、私の部屋に。
 ごめんねって泣きながら…」
「兄弟、おれに黙って、なぜ先に逝った。バカヤロー!」
親友の葬式で、勝手に死者との絆を強調する
自己陶酔型の弔辞に嫌気がさした会社社長の本宮は、
自分自身の生前葬を企画する。
だが、彼は知らなかった。
妻の涼子が重い病に冒されて、
余命幾ばくもないのを隠していることを……。
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★★☆

230ページほどで短い話だし
その中でさらに十章に分かれてて読みやすい。


途中までは最終的にどこへ向うのかイマイチつかめなくて
わりと淡々と読んでたんだけど、
八章以降ぐっと面白かった。


やっぱり狂気に傾いた人間って怖いな。
あんまり詳しいこと言うとネタバレになりそうなので書かないけど。

自己陶酔型の弔辞に違和感を感じるってのは同意。

この中で書かれてる二人のなんかは

実際にその場にいたら間違いなくしらけてしまう気がする。