『使命と魂のリミット』 東野圭吾 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

使命と魂のリミット/東野 圭吾
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閉鎖空間・タイムリミット・隣り合わせの生死
あの日、手術室で何があったのか?
今日、手術室で何が起きるのか?
心の限界に挑む医学サスペンス


心臓外科医を目指す夕紀は、
誰にもいえないある目的を胸に秘めていた。
その目的を果たすべき日に、
手術室を前代未聞の危機が襲う。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

5つにかなり寄る4つ。

好き。


“今日”の手術室で起こることはどうなるのか、
最後までハラハラしながら読んだし、
“あの日”の手術室で起きたこともそういう結末でよかった。


今日の事件を起こした人物の動機は
前に似たようなのをドラマで見たけどやっぱり辛い。

お金や補償の問題じゃなくて、無視されてるってことの
苦しみとか憎しみとか。


何を理由にしても殺人そのものは許されやしないだろうけど
今回の手口は特に酷い気がする。


動機が動機だけになぁ……。
「許されない」っていうのとちょっと矛盾するけど
動機に同情すべきものを感じるので、余計に辛い感じ。


無関係な人間の命を危険にさらすってこともそうだし
関わる人間(医師など)の心理的な負担にしてもそうだし。

“今日”の事件のターゲットのその後、

ウダウダ語らない終わり方は好き。

正味のラスト、夕紀の最後の言葉はそんなに好きじゃない。