『摂氏零度の少女』 新堂冬樹 | 鈴と空のブログ

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あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

摂氏零度の少女/新堂 冬樹
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善悪ってなに?
いったい、なにを基準に誰が決めるの?

名門進学校で一流大学の医学部合格の太鼓判を押されている
桂木涼子がある日始めた“悪魔の実験”。
それは、人知れず最愛の母親に劇薬タリウムを飲ませることだった……。


彼女を狂気に駆り立てた理由とは?
現代ミステリーの新境地!


コラムニスト 香山二三郎氏も唸った!
『砂漠の薔薇』に続く会心のリアル=フィクション。
クライムノベルのエキスパートが
またもや猟奇犯罪に深く切り込んで見せた。
少女の心の闇は、身震いするほど不気味で切ない。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

4つ寄りの星3つ。

なんか気持ち悪い。


グロテスクな表現があるって訳じゃないけど、
なんか居心地が悪いというか。
上手く表現できないんだけど、違和感がまとわりつく感じ。


上にも書いた“不気味”っていうのが一番近い表現か。

でも、完全に理解不能だとも言い切れなくて、
「善悪とは」とか「偽善」とか部分的にはわかるところもあったり。


ただ、そういう心が母親にタリウムを飲ませるって行為と上手く繋がらない。


殺すほどの憎しみも感じられない。
かと言って「可愛さあまって憎さ百倍」って程の愛情も感じられない。
“実験”って言うもののその行為と結果への興味も感じられない。


その辺が違和感の原因なのかもしれないけど、
一言で感想を言うとすれば「何か気持ち悪い」ってことになる。


『摂氏零度の少女』ってタイトルだけど、
「零度」って言葉のイメージほどの冷たさはあんまり感じない。
むしろ温度を感じないって言う方が感覚としては近い。