- M列車で行こう (光文社文庫)/日本推理作家協会
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ミステリーは旅だ 作家 阿刀田高
旅に出よう。
知らない町を訪ねてみよう。
未知なるものへのあこがれを抱こう。
おや、待てよ。
それはミステリーを愛する心と同じ動機ではあるまいか。
地図の中のなぞ、人の心の中のなぞ。
好奇心の赴く先は同一だ。
そのせいかどうか、ミステリーの書き手はみんな旅が好き。
ミステリーの題材にも旅が多い。
さあ、あなたも旅に出よう。
余暇がなければ、とりあえずM列車で行こう。
現代の俊英たちの名作がどの車両にも溢れているぞ。
――――― 裏表紙より
逢坂剛 ◆ 悩み多き人生 (3.5)
折原一 ◆ 危険な乗客 (4.0)
北森鴻 ◆ セヴンス・ヘヴン (3.5)
小杉健治 ◆ 三たびの女 (3.0)
篠田節子 ◆ 逢いびき (4.5)
篠田真由美 ◆ 迷宮に死者は棲む (3.5)
高橋克彦 ◆ 愛の迷宮 (4.0)
柄刀一 ◆ 幽霊船が消えるまで (4.5)
西村京太郎 ◆ 阿蘇幻死行 (4.5)
森博嗣 ◆ マン島の蒸気鉄道 (3.0)
森村誠一 ◆ 山魔 (4.0)
山口雅也 ◆ 湯煙のごとき事件 (4.5)
括弧の中の数字は個人的評価。
ミステリ的に、とか難しいことは考えずに“好き”の度合いで。
折原さん、柄刀さん、森さん以外は初めて。
新しい作家さんの開拓に、たまにはこういうのもいいかなと思って。
今回のこの作品だけで「よし、他のも読んでみよう!」とまで
思えるほどの出会いはなかった。
残念ながら。