『ifの迷宮』 柄刀一 | 鈴と空のブログ

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ifの迷宮 (光文社文庫)/柄刀 一
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とっくに死んだはずの人間の遺伝子が、

殺人現場から発見されたら!?

遺伝子治療や体細胞移植を手がける

最先端医療企業SOMONグループ。
その中枢を担う宗門家で、

顔と手足を焼かれた女性の死体が発見された。

現場のDNA鑑定が示したのは、

“死者の甦り”という肯きがたい事実だった―――。

読者を謎の迷宮へ誘う本格推理の真骨頂!

解説・宮部みゆき

――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★★★

面白かった。

けど読後、疲れた。

ということで4つ寄りの星5つ。


元々理系のイメージの強い作家さんではあったけど今回も。


DNAとか遺伝とか、どこまで創作なのか、全てが事実なのか

そういう難しいことはイマイチ判らないけど、話としては面白かった。


この話の中で百合絵一家の存在は大事だ。

宗門家が色々と歪んでる感じが強いから。


事件の真相がわかった後に犯人に対して感じるのは

薄気味悪さだったり、なんとなくの哀しさだったり。


あとは事件の真相への嫌悪感か。

これはやっぱり自分の中の常識とでも言うものと相容れないからだろうか。

あんまり詳しく書くとネタバレになるのでこのぐらいしか書かないけど。


『レイニー・レイニー・ブルー』の熊谷斗志八もちょっと登場。

探偵役を務めてるわけでもないけど、

発する言葉は相変わらず鋭い。

でも嫌いじゃない。