『やっとかめ探偵団と鬼の栖』 清水義範 | 鈴と空のブログ

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やっとかめ探偵団と鬼の栖 (光文社文庫)/清水 義範
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どえりゃー、おそぎゃあ事件だがね!
親子三人の失踪事件発生。
一家の幼児は両親から虐待されていたらしい―――
大人になりきれない人間と、
人生経験豊かな名古屋の婆ちゃん探偵が対決する
オールドパワー・ミステリー

――――― 2002年 実業之日本社版 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

5つに近い星4つ。

思ったよりちゃんとミステリーだった。

変な表現だけど。

もっと“ユーモア”色の強い軽いものかと思ってたので。

『やっとかめ探偵団と鬼の栖』と『やっとかめ探偵団と唐人お吉』収録。

私は『―――鬼の栖』の方が好きだったけど、

どっちで起きる事件も結構ヘヴィーで哀しい。


婆ちゃんたちのコテコテの名古屋弁とちょっとのおとぼけのおかげで

重苦しくなり過ぎってことはないけど。


事件の性質によるところも大きいだろうけど

でしゃばって行って犯人を断罪したりしない

婆ちゃん探偵のキャラクターがいい。

表紙のイラストの婆ちゃんは気難しくて意地悪そうなのに。