タイトルはとても素敵な神奈川のシンガーソングライター小澤紗来さんの曲で、僕の大好きな『とある絵描きのバラッド』という曲のパク否、オマージュです。紗来ちゃん、勝手に拝借してすまんですm(._.)mペコリ



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というわけで突然RINCOLOガレージに積み上げられた大量の布団たち。こんなにどうするの?ってくらいあるんだけど写メじゃ伝わらないな。

友人知人親類縁者から集めた布団。これを見た職人さんの1人が「旅館か公民館みたいだな」と…

んで、何に使うかというと、



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まず中の綿を出して、



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その綿を袋に詰める。



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こんな感じ。



そしてこれを



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床下に入れて、



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防虫剤を撒いて完了。

なんのためにこんなことをするかというと床下が空洞のままだと共振してしまうんだね。大きな太鼓の上でライブやったら下からの反響が激しくて良い音にならない。ドラムのバスドラの中に毛布とか入れるのと同じ原理。

布団が足りなくて現段階では布団を入れたところと入れないところがあるんだけど、足でドンドンと踏み鳴らすと音の違いが明白というか雲泥の差なんだ。見えないところへの気遣い。

最初はグラスウールとか入れるつもりだったんだけど予算もないし「どーしよー」ってなったときに大工さんが苦肉の策として考案したのだ。凄いね。



んで、ここからが本題なんだけど、普段、何気なく寝ている布団。とくに拘りもないし、あまり気にもしなかったけど1組の布団を解体中に色々なことが頭の中を駆け巡った。



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この布団、装飾や触感、肉厚など全てが立派なのに驚いた。この持ち主さんが、この布団を持って来たときに「ずいぶん良い布団ですね」と訊いたら「結婚するときに親が持たせてくれた」のだそうだ。

そのときは“そうなんだ〜”くらいにしか思わなかったけどさ、この布団を解体するときに、この布団を花嫁に行く娘さんに送った親御さんの気持ちや貰った時の娘さんの気持ち。旦那様となるかたの気持ちなんかが心の中に溢れて泣きそうになった。

そこから想いは止まらず。

この布団を親御さんに売る時のお店の人や
この布団を作るために精魂込めた職人さん
この布団の中に詰める綿の真綿工場の人達
この布団のために綿を育て摘んだ農家さん
この布団に込められたたくさんの想いたち

この布団の歴史…

もうさ、頭の中がずっと『布団ブルース』で心の中は『布団バラッド』だった。

そこにRINCOLOの想いが加わってみんなの所へ音となって辿り着く…なんて想像したら、ちょっとロマンチックだし感動的じゃない?

RINCOLOに来たら床を踏み鳴らしてみてくれ。



〜 これから、とある布団のバラッドが鳴り始める 〜