先日、偶然にも静岡ローカル番組の「しょんないTV」を観てたら広島のローカル局に使われてる音楽が電子音楽の先駆者、ジャン=ジャック・ペリーってんで驚いたんだけどCMの内容もペリーの浮遊感溢れる音楽に勝手に歌詞つけちゃってて夜中なのに大きな声で笑ってしまったw(ヒロツクのこもち昆布

ペリーといえばマニアックなところでは「星の子ポロン」、超メジャーどころでは「ディズニー・エレクトリカル・パレード』の「BaroqueHoedown」なんかが有名か。

電子楽器は1919年にシンセサイザーの始祖となるテルミンが発明されてから100年も経ってないのだから歴史も浅いしジャンルとしての主流というには少し違う道を歩んできたけど、現代ポップ・ミュージックには欠かせない存在なのは言うに及ばず。

まぁ現在では電子楽器といえばエレキギターやエレキベースなども含まれるのだろうけど、ここでは鍵盤限定とさせてもらおう。つまり電子回路による演算よって波形信号を作り出し音階に変換させる楽器…かな?

僕の世代では圧倒的にYMOという存在があって、ここから遡っていく道のりが普通か。

私個人は中学1生のときにNEU(クラフトワークのクラウス・デュンガーとミヒャエル・ローターによるクラウトロック・ユニット)の「電子美学」というアルバムを聴いたのが最初だった。まぁそのときは“なんだ?これ!”みたいな印象だったと思う。それまでフォークやビートルズや有名どころのハードロックなどの王道しか聴いたことない中学生にマニアックなクラウトロックの理解などできるわけもなく…。後に90年代に入るやいなや「元祖ハウス、元祖トランスの金字塔」と呼ばれるようになるがドラムやベースは生という編成ながら抑揚を限りなく抑えた平坦で無機質そうなサウンドに聴こえるというのがまた凄いところである。当時は決して一般的ではなかったがデヴィッド・ボウイやブライアン・フェリーは絶賛していたらしい。

ずいぶん話しが横道に逸れたが今日はそんなブログということで(笑)。しかもちょっとだけマニアックかも。

無機質という単語が出たのでもう一つ。電子音楽の特徴として人為的な操作はあるものの限りなく無機質なメカニカル・サウンドに仕上げることも可能なのが電子ミュージックの特徴。ところがこの“無機質”に含まれる感情というのが恐ろしいほどヤバい。

具体的にいうなら映画『時計じかけのオレンジ』に使われているクラシック音楽がシンセサイザー奏者のウェンディ・カルロスによる電子音楽で奏でられることにより、ストーリーや主人公の狂気をより一層引き立てている。

ウェンディ・カルロスといえば世界屈指の名門・コロンビア大学を卒業し修士号を取得。その後、シンセサイザー(主にモーグ)を駆使してバッハを演奏し一世を風靡した。先日亡くなった日本が世界に誇るシンセサイザー奏者・冨田勲氏にも絶大な影響を与えている。1980年に性転換してウォルターからウェンディに改名。

あぁ…70年代後半から沸き起こったテクノポップ、更にはサイバーパンクやノイズまで言及したかったけどたどり着かなかった…。

だいぶウィキペディアの世話になったけど自分のためにも。

なんとなく週末の猫沢はるかさんのライブのことを考えてたら電子音楽づいてタラタラと書いてしまったが、このブログを喜ぶ人がいるだろうか。まぁ極限られた人向けということで、たまにはこんなブログもいいかと。

2016年8月7日は更に進化した電子音楽が聴けるだろう。それだけではなく、テクノやパンク、ハウスやトランス、そして主流であるポップ・ミュージックとの交配を重ね、ゴスロリなどのファッション性も取り込みエンターテイメント性をも兼ね備えた近未来系の何かを時の栖で見ることができるような…そんな期待をしているのだ。

無機質から爆発的な感情が生まれる、まるで宇宙がビッグバンから始まったように。そんな宇宙を構成している素粒子のひとつが電子なのだし。
※この世界の物質をバラバラにしていったときに、これ以上分けられない最小のものが「素粒子」。電子はこの素粒子のひとつ。

最後は話しを大きくしてみたが…(>_<)

傍観者大歓迎。電子の響きにカルトな匂いがしたならグッときちゃえばいいのだ。

☆2016年8月7日(日)
《うしろの猫沢、御殿場「時の栖」フリーライブ》
13:00〜17:00の間に3サイクルほど
投げ銭
FBイベントページ→こちら

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