フジファブリック『CHRONICLE』 | 邦楽新曲レビュー

フジファブリック『CHRONICLE』

CHRONICLE(DVD付)
1 バウムクーヘン
2 Sugar!!
3 Merry-Go-Round
4 Monster
5 クロニクル
6 エイプリル
7 Clock
8 Listen to the music
9 同じ月
10 Anthem
11 Laid Back
12 All Right
13 タイムマシン
14 ないものねだり
15 Stockholm
亀田誠治プロデュースによる先行シングル『Sugar!!』や、スウェーデン・ストックホルムでのバンド初となる海外録音楽曲を含む4thアルバム。さまざまな経験と音楽への思いを、ハートフルでポップなロック・サウンドに凝縮した一枚。
4人の卓越したプレイヤビリティーから繰り出される襟足整ったサウンドと、熱くもあり温かくもあるメロディで、独特の世界観を築き上げてきたフジファブリック。前作『TEENAGER』以来、約1年4か月ぶり、通算4枚目のアルバムとなる今作は、the Merrymakersプロデュースによるスウェーデンとストックホルムで録音されたバンド初の海外レコーディング音源を含む全15曲。アレンジから作詞・作曲まで、すべてVo.&G.の志村正彦の発案だそう。最近の変態で暗い(笑)フジとは違う、ひねくれつつ原点回帰のノスタルジックな内容。M1からヤラれました。感傷的な夜に聴いたら、泣けます(爆)亀田誠治プロデュース先行シングルM2、アジカンっぽい無鉄砲なM3、ヘヴィなサウンドに早口の語りがナイスなM4、生々しくも切実な心情が歌い上げられるロックチューンM6、センチでポップなM7、亀田誠治プロデュースの哀愁溢れるM9、楽しいアッパーチューンM11、痛快な轟音とシャウトが映えるM12、ピアノ弾き語りで優しく歌ったM13、歌詞が好きなゆるいポップナンバーM14等を収録。やっぱり中毒性は健在です。インディの1stミニアルバム収録『茜色の夕日』あたりでJ-ROCKに目覚めた私は、懐かしいフジファブがいて、感動しました。ユニコーンのファンだった少年が、おっさんになって再結成後のオリジナルアルバムを聴いて感動する感覚かも。(かえって分かりにくいか)M1からM7の前半の流れがお気に入り。初回盤のDVDはアコースティック・ライブセッションやレコーディングドキュメント、80分を超える「ストックホルム“喜怒哀楽”映像日記」等のレア映像を収録。最近ならtacicaや時雨のアルバムより、オススメ。
GyaO 音楽(~6/10)やYahoo!動画(~6/19)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。5/20リリース。