「飛騨高山〜殺人スクープの女!! 1年で倍返し!? 疑惑の投資詐欺で連続殺人!!」 (2013年)

(ゲスト)
板倉早苗…酒井美紀、 板倉美喜子…梶芽衣子、 能美健司…新井康弘、 飯田敦…春田純一、 吉村悟…寺島進、 林有三…沼田爆、 林友彦…笠兼三、 藤本圭太…加瀬信行、  里田由美…嘉門洋子

【オープニング】
おいしい話には裏がある、ということについて。スナックのママさん風の蓉子さん。昨日、お店でくじ引き大会をした、1等は焼き肉食べ放題お二人様ご招待券だけど、昨日は出なかった、だから3本残っているはず、と甘い言葉で夜明さんをくじに誘導。1回だけ、と応じた夜明さん、5等(あめちゃん)を引いてエキサイト。もう1回だけ、を繰り返し、あめの山を築く。もう1回、もう1回を繰り返す夜明さん、アホかわいい。


神谷さんから迎車の指名。奥さんが娘たち(4人)を連れて沖縄に旅行に行った、その奥さんからの宿題:お見合いの立会人。夜明さんも立ち会ってほしい、とのこと。夜明さん宅でお着換え。お見合いの当事者である早苗とも、夜明さん宅で待ち合わせ。早苗に(親戚のオジサン的な意味で)デレデレな様子の神谷さんと、それをニコニコ見ている夜明さんが、よい。

お見合い会場に向かう途中、母から頼まれた書類を届けたい、と能美法律事務所に立ち寄る早苗。そこで、能美弁護士の死体発見。一緒に死体を発見した里田の「キャーッ」と叫んだ顔が迫力満点で、死体よりインパクトがあった。

能美弁護士殺害の容疑者として、飯田が浮上。春田さん、同じ年に放映された第32作でも悪ゲストとして出演しているのに、あちこちで悪事を働きすぎだろ。しかも、両方で殺されてるし。第32作は二朗が出てきたりと、放映順が変更になったんだろうなとは思うけど。春田さん、続けざまに同じような役を演じるのが癖?(ゴーグルファイブとダイナマン)。

知り合いの墓参りをすませた早苗を勤め先の新聞社へ送った夜明さん。そこで、あゆみちゃんと遭遇。新聞社でバイトをしているらしい。「新聞社、務まるわけないじゃない!」って夜明さん、かなり失礼だな。あゆみちゃんはどんな仕事でもきっちりこなすスーパーアルバイターなのに(でも定職にはつけない)。いつもの身の上話はあゆみちゃんが。

早苗に容疑を向ける東山、それを否定する神谷さん。神谷さんも思い入れてしまった女性には甘いよな。夜明さんとは似たもの同士なんだろう。蕎麦屋さんの供述によって、いったんは早苗のアリバイ成立。

夜明さん強制起床。今回は、布団御輿だけではなく台所テーブルの椅子に座らせるアクロバティックな動きにびっくり。椅子にクルンと着席し、当たり前のように「いただきます」って言っている夜明さんにもびっくり。早苗をかばう夜明さんに、東山「あ~~ぁ、がっかりだよこの中年コンビには。相手がちょっと感じのいい女性だったら、すぐ甘~くなる」巡査部長コンビ「ですよね~」。

夜明さん宅に訪問者(宅配便)のノック。「ノック。ノ~ック!」と怒鳴る夜明さんに馬場さんが反応。宅配便への対応も馬場さん。夜明さんの認め印の保管場所は下駄箱の中。届いた荷物は神谷さんから。奥さんたちがいなくて、一人で寂しかったらしい。奥さんが帰るまで夜明さん宅へ泊まる、って。かわいすぎか。

夜明さん宅への宿泊代代わりに、飛騨高山へのロングを発注する神谷さん。出発は、大同交通従業員一同でお見送り。「警視庁のみなさま~、いつもありがとうございます!」。イヤ、それは心で思っても、口に出してはアカンことやで!と思うけど、「飛騨高山までなんて、やるよなぁ!夜明さん!」というハイテンションな同僚くんのうれしそうな様子を見ると、まあいいか、という気持ちになる。

飛騨高山の早苗の実家へ行く神谷さんと夜明さん。早苗の母、美喜子に聴き込み。梶さん、私にとってはおまさ(@鬼平)だから、現代劇で見るのは新鮮。本作では沼田さんも出演しているから、おまさとねこ殿の共演でもあるんだな。

飯田とグルの悪そうな人として吉村登場。寺島さん、この時期でもこんな小悪党の役を演じるんだなぁとちょっと意外な思い。

亡くなった婚約者について説明する早苗。だけど、そのテーブルでジュージューおいしそうに焼けてるお肉(国代憧れの飛騨牛?)が気になって仕方がない。一方、東山、国代コンビは飛騨ラーメン。チャーシューをめぐる醜い争い。神谷さんたちのお肉、食べさせてあげればいいのに。

神谷さんも強制起床の犠牲者に。五平餅をもってウロウロする健さんと、髪セット前の神谷さんがかわいい。

警察、早苗からの相談にきちんと対応しなきゃいけないでしょ。1年で倍額になるって勧誘するとか、アウトじゃないのかね、出資法的に。

飯田、順当に死亡。

飯田殺害の容疑者、林友彦に逃げられた東山と国代。「すみません」と神谷さんに謝る場面、一緒にいる馬場さんは謝ってない。おやっ、と思ったけど、そうか、馬場さん、飛騨高山には行ってないもんな。

林友彦には能美殺しに関するきれいなアリバイがあることもあって、早苗に容疑を向ける東山。当然のように神谷さんは全否定。「気に入らないなぁ」を繰り返す東山。いつもは神谷さんのセリフだけど、今回は東山のセリフに。

東都新聞であゆみちゃんと遭遇する東山と国代。「もちのろん、バーイト」。みんなでぱちぱち拍手しながら、笑顔で「似合ってる」。変なテンションで妙な空間となっているけど、安心安定のコント。

夜明さん宅で食後のトーク。なんでお前のために食事を作って食器を洗ってくだらない話を聞かなければいけないのか、という夜明さんに、「それはまあ、私はお客さんですから」と返す神谷さん。かわいいな。その後、早苗のハードな人生回想。新聞記者だった父は殺され、自分も取材でけがを負い、婚約者も死亡。「不憫だね」と言って酒を酌み交わす夜明さんと神谷さん。いつもは喧嘩ばかりの二人がしみじみ酒を酌み交わすのは、いいなぁ。

早苗の回想と黄昏のビギン。ここ以外で、最後あたりのシーンでも、黄昏のビギン。大きな違和感はないけど、合っているとは思わないなぁ。

出かける神谷さんにハンカチ持ったか、忘れ物ないかと声をかける夜明さん。「恋女房みたいなこと言ってる自分が気持ち悪い」というけど、見ている方としてはかなり得した気分になれる。

ぎっくり腰でお休みだけどどうしても訓示したいので、スピーカーフォンを使って訓示を行う徳井さん。「いいですか、挨拶ははっきりと。ありがとうございましたは丁寧に!」。馬鹿じゃないの、とボソッとつぶやいた夜明さんに「馬鹿じゃないといったの、夜明さんですね!なんたる暴言、許しませんよ!」と激怒。激怒しても、そこにはスマホがあるだけ、というのがなんともシュール。徳井さんはかわいい。

藤本は事故死ではなく殺害されたのではないか、という疑いから、もしかしたら早苗が犯人では、という疑いを口にする夜明さん。反発する神谷さんに、「神谷、お前にとって早苗さん、どれほど大切な人か知らない。だけど、お前の目が曇ったら、刑事として終わりだよ」という夜明さんがかっこいい。その言葉に答えて、もう一度高山に行く、しかしあくまで早苗を信じたうえでだ、という神谷さんを見る夜明さんの目が優しくていいなぁ。

タクシーを走らせる夜明さんの目の前で次々に現れるヒント。流れも何もなくて、いさぎいいほど不自然なヒントタイム。

新穂高 地獄平砂防橋で告白タイム。早苗への説諭は、二人がかりでなく、神谷さんに任せた方がよかったなぁ。

【エンディング】
あゆみちゃんによれば、すぐすねるところが夜明さんのチャームポイントらしい。明るい老後のために、焼き肉へGOと言うあゆみちゃんに、オープニングでたまりまくったアメちゃんを差し出して終わり。

早苗の人生が結構ハードモードで、ペンは剣より弱いかもと早苗が思ってしまうのも無理ないな、と感じしまう。だから、せっかくの神谷さんの説諭が現実離れした理想のように聞こえてしまった。でも、神谷さんと夜明さんが一緒に行動する時間がかなり長くて、いろいろ楽しい場面が多かったから好きな回。