「 甲州石和〜殺意の子守唄 狙われた小さな目撃者?! 密封された死体の謎 」(2010年)

 

(ゲスト)

藤井響子…中山忍、 赤石房江…市毛良枝、 早乙女和彦…田中実、 早乙女瑞希…小島可奈子、 早乙女貴子…岩本千春

 

【オープニング】

忘れ物に関すること。ワンセグは~手放せない、と繰り返していたにもかかわらず、あっさりタクシーの中に携帯を忘れる蓉子さん。「忘れ物にはくれぐれも注意しなければならない」。

 

響子、赤ちゃんを連れて夜明さんのタクシーに乗車。心ここにあらずな様子で、夜明さんの話にもカラ返事。夜明さん、「忘れ物気を付けて~」と送り出した後に赤ちゃんの泣き声が。泣かないで泣かないで、と言う夜明さんの泣きそうな顔が印象的。

 

赤ちゃんを事務所に連れ帰った夜明さん。「もー、夜明さんいつも言っているじゃないのよー。お客様の忘れ物にはくれぐれも注意してくださいねって」って二朗に責められる夜明さんかわいそう。夜明さんは悪くないよ、多分。

 

生活安全課の刑事の「警視庁にいらした夜明警部補ではありませんか」という懐かしいやり取り。「この子はあなたの子です。しばらく預かって下さい。」という置手紙が醸し出す変な空気と、その後のおっぱいに関するやり取り。「私も出ません(うたえもん)」「出たら怖いわー(二朗)」。テンポがよく面白い。最終的には夜明さんに赤ちゃんを押し付ける二朗がひどい。「とりあえず、今夜は親子水入らずで。ほら、ほら、いいねー。すごくいいよー」

 

翌朝、夜明さんのアパートに来たあゆみちゃん。赤ちゃんを発見。眠っていた夜明さんを すごい勢いで 起こして、「この子、私の弟?それとも妹?」。あゆみちゃん、結構、柔軟な対応だな。この時の赤ちゃんがご機嫌でニコニコしていて、かわいい。

 

馬場さん初登場。階級に敏感。上にへつらい、下に厳しい。とことん徹底されていて、すがすがしいとさえ言える。本当は健さん負傷によるピンチヒッターだったんだろうけど、レギュラー入り。

 

みのる ( ;∀;)。心なしか、なんだか少しやせているように見える。

 

父娘二人で赤ちゃんのお世話。ほほえましい。「あゆみも昔、こうだったんだよなー」。夜明さんの手が優しい。

 

響子が事務所に赤ちゃんを引き取りに。娘を持つ親として憤懣やるかたない野村さんの厳しい言葉。これに対し反発する響子。この場面だけでなく、本作では、響子が逆切れ気味の反応をすることが何回かあって、響子というキャラクターを好きになれない。忍はかわいいけど。

 

早乙女ジュエリーへ響子を送り、東山たちと遭遇する夜明さん。馬場さんを「さといも」呼ばわりする。確かに馬場さんの態度は悪いけど、さといも呼ばわりもひどい。夜明さんを民間人と見下していたけど、名前を聞いた途端、「失礼しました。あなたがあの有名な夜明さんですか!お噂はかねがね」と豹変する馬場さん。そのあとは、捜査情報を東山以上にベラベラ。しかし、噂って、どんな噂なんだろう。このころには、もう、アリバイタクシーって評判になっててもおかしくない。

 

国代、駅の階段から落ちて骨折という設定。このときは、実際に健さんも骨折していたらしい。現場に出られない奴は捜査に口を出すな、電話番をしながら昇任試験の勉強でもしておけ、と東山に毒づかれる。久しぶりに、国代=東大卒という設定にスポットが当たったけど「東大卒の大きなお馬鹿さん」って言われる国代かわいそう。

 

響子から夜明さんに迎車の指名。無線で指示する二朗。「可能ですかね。可能ですよね。可能だろ。行先はなんと、山梨でーす!」「夜明ちゃーん、大好き!」。いちいち指示が面白い二朗。係長の役、はまってたよなー。

 

山梨で再び東山らと遭遇。馬場さんはすっかり夜明さんの情報源に。

 

和彦の容疑が濃厚に。国代の「叩けば落ちますよ」に、「落ちたのはお前だろ。もうしゃべるな」と東山。この回、かわいそうなくらい、国代に対する風当たりが強い。

 

居酒屋で野村さんから、しおみちゃんに赤ちゃんができたとの報告。しおみちゃん、何気に、就職、結婚、出産、離婚、就職と激動の人生。それに引き換えあゆみちゃんときたら...。あゆみちゃんときたら…( ;∀;)

 

国代、民間人からの電話を神谷さんに取り次いだこと自体を怒られる。その後、東山に取り次いだことも怒られる。電話番の連呼もまた不憫。

 

夜明さんのアパートへ就職の報告に来る響子。料理を振舞い、コーヒーを入れる。さらに、誰からも愛されなかったと嘆き、夜明さんが慰めるところへ計ったようなタイミングであゆみちゃん登場。タイミングがよすぎて笑った。

 

響子を送るために野村さんを呼ぶ。野村さん、響子に投げた言葉が厳しすぎたかと後悔していたから。謝る機会を与えてあげる夜明さんは優しい。

 

タクシーで山梨に向かうことに抵抗感を覚える馬場さん。うん、それが普通の感覚。20年近くの年月で、神谷さんたちや視聴者の感覚、麻痺しているから、馬場さんの普通の指摘が逆に新鮮。

 

東山、馬場さん、加古川ちゃんの誰得入浴シーン。同じ階級と分かったとたんに加古川ちゃんになれなれしくなる馬場さん。わかりやすい。東山がいつもより大人に見える。

 

【エンディング】

ジュエリーショップの前でおねだり。「こういうのってさ、親じゃなくて結婚相手に買ってもらうといいんだよね~」と言いつつ、「じゃ、そうしよう」と言われると焦る夜明さん。ダメッの絶叫で終わり。

 

 

まりちゃんを巡ってのドタバタが面白いのと、まりちゃんがひたすらかわいいのと、新キャラ馬場さんが初登場なのはいいのだけれど、響子のキャラクターが好きになれないのと、市毛さんが普通に愛情深い「母親」であるだけに響子の苦悩があまり真に迫らないのと、もし響子が苦しんでいるなら市毛さんがそれをフォローするだろというのと、貴子殺害の動機というか状況がいまいち切迫感がないのと、和彦があまりにだらしないのと、などなど、いろいろ不満な点があって、あまり好きではない回。