今日は日本という国のシステムの話をしたいと思います。
日本は「法治国家」です。
法治国家といわれてもピンとこない人も多いと思います。
ものすごく簡単にいえば、
やってはいけないことや、
やっていいことが、
法律で決められている社会のことです。
あまりに当たり前のことすぎて、
やっぱりピンとこないかもしれません。
では逆に、
法治主義ではない国家とはどういう国家をいうのでしょうか。
やることや、
やっちゃいけないことが、
法律で制限されない社会のことをいいます。
または、
法律があったとしても一部の人(たとえば王様とか)に対しては、
適用されないような国は法治国家とはいいません。
そして、
初めにもいいましたが、
日本は法治国家です。
だから、
私たちは法律を守らなくてはなりません。
法律がしていいと決めていること、
してはいけないと決めていること、
これらを守って生活しなくてはならないんです。
法治国家ではない例を挙げてみましょう。
たとえばあなたとお友達が、
一緒に万引きをしたとします。
二人とも警察につかまりましたが、
お友達のお父さんが警察官だったため、
お友達は釈放されました。
一方あなたは、
逮捕されることになりました。
同じことをしたとしても、
父親の職業によって、
あなたとお友達の運命は全く違ったものになってしまう。
それが、
法治国家ではない社会です。
こういった不利益を被らないために法律は存在するし、
法律は恣意的に運用されるようなことがあってはならないのです。
これは、
普段存在を意識しない憲法であっても同じです。
だからこそ、
憲法で定められている表現の自由を、
「自分が納得できないから」
という理由では制限してはいけないんです。
表現の自由を制限することができる場合は決められています。
でも、
それは私たちが決めることではないと、
すでに記事で書きました。
悪法も法なり、
といって、
古代ギリシアのソクラテスは毒杯をあおいだといいます。
私たちは常に、
自分がやろうとしていることが、
法に反していないかを自分に問いかけなくてはいけません。
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