木を切ることは絶対悪?1 木材を必要とする人間 | 林業妻の山暮らし

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※このブログは、森林や林業について素人だった私が、得た知識の中で、素人目線で書いているブログです。
プロの方や有識者様から見て“おかしいだろ!”と思うことがもしかしたら出てくるかもしれません。
そんな時は優しくご指摘いただければ幸いです。


 
木をなぎ倒す映像…あなたの目にはどう映りますか?
テレビやCМで見かけません?

ウィーーーーーーーン!!
(チェーンソーの音)
ミシミシミシ…バターンッ!!!
無残に倒れる大木・・・
緑がなくなる森・・・
住処を追われた動物・・・
人間はなんて残酷なんだ・・・
 
いやいやいや
ちょっと待ってください
 
木を倒す=森林破壊=絶対悪!!!
 
と決めつけるにはちょっと早いのですよ。
そもそもその木はなぜ切られたのでしょうか?
 
1、木材が欲しいから
2、その木を切る必要があったから
3、その木が邪魔だから
 
主に考えられる理由はこんな感じでしょうか??
 
今回は1について掘り下げていきましょう。
 
★木材が欲しいから

必要ですよね・・・木材
今皆さんが住んでいるおうち、
一軒家やアパートなら、かなりの確率で木造ではないでしょうか??
部屋の中、ぐるっと見渡してみましょう!
木でできた家具なんか置いてませんか?
ソファーやベットの枠組みも木材が多く使用されています。
 
ではこの木材、どこから来ているんだろう??
海外から輸入されてくるものが大変多くなっていますが、今回はそこに着眼点を置きませんw
そこに突っ込んでいくとまた違う問題に発展していくので、今回は国内のみで考えてみましょう。
 
木は、そこらへんに勝手に生えていて、それを勝手に切って使ってOKなものではありません。
木が生えている山や森や林には必ず所有者がいます。
それは国であったり、個人であったり様々。
 
木なんか勝手に生えてるもんじゃん!と思ってるあなた!!(かつての私ですがw)
違います!
正確に言うと、違うところが半数です。
日本にある森林の半数は、人が手をかけて育てた人工林です。
人工林は天然林と違い、人が手をかけ続けなければ荒廃してしまいます。
 
なぜって?
野生で生まれたシカやイノシシと違い、
ペットとして飼われている動物が急に自然の中で野生として生きていくのが難しいように、
人が植えて育てた木は、人が手を加え続けることで成長していくことができます。
 
その人工林を私なりに簡単に言い換えると、“木の畑”です。
植えて、間引いて、大きくきれいな木を育てる。そして収穫する。
 
詳しく知りたい方は、弊社のHPをご覧ください✨
(有)天女山HP 林業という仕事
http://tennyosan.com/ringyoutoha.html
 
畑の野菜がごちゃごちゃ植わってたら
「間引けばいいのに・・・」って思いません?
 
畑の野菜が収穫されず、おいしい時期を逃してボーボーになってたら
「なんてもったいない!収穫しなきゃダメじゃん!!」って思いません?
 
要はそういうこと。
 
つまり林業会社の仕事って、
木を植えて(植林)

雑草を刈って(下刈り)

間引いて(除伐)

ある程度大きくなったらまた間引いて(間伐)

収穫する(皆伐)
 
というのが大きな仕事の一つなんです。
木を育てて売ってるわけですね♪
 
植栽に向かうスタッフ


植栽(しょくさい)

 
まとめると、
なぜ木を切るか1の答え
木材が必要だから=育てて出荷しています
出荷するために木を切ってます!
大根掘るのや、キュウリもぐのとおんなじです。
 
ほら、なんだか悪いことだけじゃない気がしてきませんか?
 

あ!
この“木を育てる”という過程で“間引く(間伐)”という言葉が出てきましたよね。
ここで
2、その木を切る必要があったから
が出てきます!
 
詳しくは次回に持ち越しますw