自分で言うのもなんだが、私は頑張り屋さんだ。
これから会社という枠を外した中で稼いでいく。
と言ったらカッコいいが、自分から退職したとは言え6年前の誕生日の日に失業したわけで。
戻る道もないから頑張った。
ほとんど空回りだったけど。笑
それでもうまく行きだした。
仕組みがあったから。
製品もよい。
何より時代に乗る製品だった。
瞬く間に売上も上がっていった。
普通に勤めているより、
お金もできた。
時間もできた。
だけど私はいつも疲れていた。
夢中で目の前のことをこなす。
自営だろうが、雇われていようが働くスタイルが変わらない。
自由になるための環境と仕事を選んだつもりなのに、責任感は自分を縛る鎖となり、窮屈だった。
それでもいつも笑顔で明るく、結果だしてます!と、外に向かってそんな風に見せた。
実際、その通りなんで何も嘘はない。
なのになのになのに。
何だろうか、この虚無感は。
蝕むような孤独感は。
今ならその理由はわかるんだけどね。
その時は自分が鬱かと心配するほど毎日が苦痛だった。