オーシャンズ11
昨日アップした、
マクドナルドのハンバーガー100個(8,000円相当)を使った塔、
いかがでしたでしょうか。
なかなか見られるもんじゃないと思います。
ここで、このブログを読んでくださっているあなたから
「アレをどうしたのだ」とたずねられれば、
31歳の大人である僕は、朗々と
「男5人で食ったのさ」
と答えるわけです(なんだこの文)。
夜遅く、悪友Sの、
「ごちそうがあるからおいで」の言葉につられて行ってみたら、
ドアを開けた瞬間に見えるバーガータワー。
勝手に生ハムだと思っていた僕は、
「がっ・・・」
と呻いたきり、何も言えなくなってしまいました。
さらに、部屋に満ちたバーガー臭。
さらにさらに、僕と同じようにして集められた
3人の友人たちの暗い顔。
ポカンとしている僕に、Sが笑顔で言いました。
「さあ、やろうか」
・・・・・・・・・・・・・・・何を!?
なんでも、Sは突然
1*
「ハンバーガーを100個買ってみたい」と思ったそうで、
思ったが最後、実行してみたとのこと。
2*
で、
買ったはいいが、その後を考えていなかったらしく、
どうしようかと思案した挙句、
3*
「みんなでゲーム感覚でワイワイ食べれば、
100個ぐらいすぐに消費するだろう」
という、見事な三段論法が彼の脳内で成立し、
その「ゲーム感覚でワイワイ食べる」ための「生贄」として、
Sの根城に、僕を含む4人の成人男性が呼び寄せられたのでした。
「いくらなんでも男5人で100個はムリ」
「俺ゴハン食べてきちゃったんだけど」
「せめて月見バーガーだったら・・・」
「お前の発想はジャイアンぽくて危険だ」
などなど、
当然のクレームをSにぶつけてみるも、
Sは動じることなく、なぜか冷蔵庫に隠していた
ビンゴマシーンを出して、こう言いました。
「こいつ次第で、
お前らは自由になれるぜ」
Sが休日を費やして考えた
【地獄!バーガータイム】というゲームのルール
ご参考に(何の?)
1*ビンゴマシーンに、1から50までの玉を入れる。
2*そのビンゴマシーンを、男5人で順番に回していく。
3*出てきた玉の番号によって、バーガーを何個食べるのか決まる。
4*飲んでいい水分は、エビアンの小さいペットボトルのみ。
5*ギブアップ・もしくは口からおもらしした者は、罰ゲーム。
【番号表】
1番→即開放
2~9番→S特製のオリジナルバーガーを食べる
10~19番→バーガー1個食べる
20~29番→バーガー2個食べる
30~39番→バーガー3個食べる
40~45番→水を補給できる
46~50番→別に用意された牛丼を一杯食べる
罰ゲーム→どっかのマックで全メニュー食べる。
↑
いまどき高校生だってこんなバカなことしませんよ。
少なくとも、30前後の男が夜中に集まってやることではない。
次の日も仕事がある僕を筆頭に、嵐のような罵詈雑言が
Sに容赦なくぶつけられます。
「気持ち悪いよお前!」
「なにしっかり厚紙にルール書いてんの!?」
「オリジナルバーガーってなんだよ!」
「ハンズでビンゴマシーンまで買ってんのかよ!」
などなどなどなど、
散々Sを罵った後、
全員ノリノリで
ゲームが始まりました。
人間とは愚かなもので、誰もが
「俺はさっさと1番を出して笑ってやるのさ!」
と思っていたのでしょう。
結局1番は出ることなく、
二時間経ってゲーム終了。
「向こう2年はマクドナルドに行きたくない」
「ていうかもうパンを食べたくない」
と思うほど食べに食べた5人の戦いの結果はこちら!
僕→
バーガー11個完食
友人A
→バーガー7個、牛丼1杯、
オリジナルバーガー2個
(コチュジャンバーガー・さんま蒲焼バーガー)完食
友人B
→バーガー8個、牛丼1杯、
オリジナルバーガー2個
(レモンスライスバーガー・さきいかピーナツバーガー)完食
友人C
→バーガー6個、牛丼2杯、
オリジナルバーガー2個
(ショートケーキバーガー・つけめんバーガー)
S
→バーガー12個、牛丼1杯→ギブアップ
当然といえば当然、
こんなおかしなゲームを考えたSに、まさに罰(ばち)が
当たったわけです。
こうして常軌を逸したゲームは終了し、
Sの家の冷凍庫に、残ったバーガー約50個が
眠ることになったわけです。
罰ゲームが嫌な一心で頑張りましたが、
まさか自分が11個もハンバーガーを食べれるとは
思いませんでした。
人間、やろうと思えばやれるものですね。
少しだけ、自分に自信が持てました。
しかも、思い返せば良い事ばかり。
1*おなかがいっぱいすぎて眠れない
2*胃がムカムカするので、仕事中も機嫌が悪い
3*胃がムカムカするので、何も食べたくない
4*黄色いMマークを見ると鳥肌が立つ
こんな拷問のような事柄は一回経験すれば充分です。
もし、
万が一もし二回目が行われるとしたら、
僕は毅然とした態度でこう言ってやるつもりです。
「絶対に一発で
1番を出してやるぜ!」