にいには2年生から野球を始めました。

左利きです。

野球は左投げ左打ち。

現在はそうなんだけど、実は左投げ右打ちでした。


右の方が打ちやすいと言っていて、えぇ~??って思ったんだけど、やりやすい方でいいか、って親もとても安易に考えていて、そのまま右で打たせました。


幼稚園の頃から、おもちゃのボールとバットを使って、家の中でよくバッティングをして遊んでいました。

芯で捉えてバンバン打ちました。

上手だな、と思いました。


ある時、幼稚園のお友達が何人か遊びに来ました。

球打ってみる?と投げてみました。

全員が大根切りでした・・・当然全くバットにかすりもしませんでした。

驚きました。

そんなもん???


少年団の体験に行った時、体育館でやったので、プラスティックバットを使ったのですが、ホームランをかっ飛ばしました。


この子はバッティングのセンスがある、と思いました。

思いましたが・・・そんな甘いものではありませんでした。


まだ2年生ってこともありましたが、体も小さいし、本物のバットはとても重たく、ボールにかすりもしませんでした。

でも、バントは、こうやってやるんだよ、って教えただけで、コツコツと綺麗に当てました。

器用だし、そのうちに打てるようになるだろうと思っていました。

が、なかなか打てるようにはなりませんでした。


3年生の頃までは、家で素振りもしないし、バッティングセンターへもほとんど行っていませんでした。

試合に出る機会もそんなになかったので、とても気楽に野球を楽しんでいました。

ただ、練習後は必ずとーちゃんとピッチング練習をしてから帰ってきましたね。


4年生になって、少しは打てるようにはなってきたものの、どうもパッとしない。

ピッチャーもやらせてもらえるようになり、デッドボールのこととかも考えると、どうせ打てないわけだし、右で打つ意味あるのか??ということになり、夏の終わり頃に左に変えることにしました。


準備期間はそんなになかったと思いますが、試合でいきなり結果が出ました。

左の方がいいじゃん!ってことで、それ以降左で打つことに。


ところが、4年生の頃はBチームだったんですよね、ピッチャーの投げる球も当然遅い。

5年生でAチームに上がり、そこでは全く結果が出ませんでした。


なんとかしないと・・・ってことで、家のひと部屋はバッティングルームと化し、日々とーちゃんとのバッティング練習が始まりました。


6年生の投げる球に当てることができないにいに・・・

打てないとなぜか選球眼も悪くなり、ボール球を振ってしまったりして、三振が多くなる。

最初一、二番を打っていたので、三振するととても叱られました。

それで、打順は下の方へ。

気楽に打てるので、その方が良かったのですが、この時、完全に三振恐怖症になっていました。


元々当てるのはうまい子なので、すっかり腰の入っていない当てるだけのバッティングになってしまいました。

右に戻したいと、泣いていました。


結果、左打ちは見送ることに・・・

しかし、右でも打てませんでした。


シーズンオフに、にいにととーちゃんで話し合いがもたれ、もう一度左打ちに挑戦することになりました。

部屋での練習では、凄いバッターになりました。

が、試合では相変わらず当てに行くしょぼいバッティングしかできませんでした。


そんな一年やそこらで打てるようになるわけがないから、と、とーちゃん。

ここは時間稼ぎで、とにかくヒットを足で稼ごう、という考え方でした。


腰より低い球を打つこと、左方面へ打つこと、その練習をしました。

おかげで、6年生で4割のヒットを打ちました。

うち半分は内野安打です。

しかも、守備があまりうまくないが為のおまけのヒットも結構ありました。


結果だけ見るといい成績ですが、シングルコレクターで、チャンスにめっぽう弱く、成績を見るとみんながそんなに打った??っとびっくりします。

正直、バッティングはしょぼいとしかいいようがありません・・・


体がないから飛ばない、これは間違いはありませんが、体が小さくても飛ばす子は飛ばすんですよね。

ってことは、飛ばすのに必要なものがかけているということです。


夏になると、よく「これ割ってぇ~」と、パッキンアイスをもってきます。

自分でやってみなさいとやらせるのですが、割れません。

「これを割るのにはコツがあるんだよ、バッティングと同じ、これが割れるようになればバッティングも打てるようにな・る・よぉ・っと!パキッ」とやってみせます。

これをパッキンアイスの法則といいます。笑


ずっと力を入れているのではなく、その一瞬、ここだ!ってとこで力を入れるんだよ、と説明はしますが、このタイミングは自分で何度もやって掴むしかないんですよね。

ある時、あっ、これか!ってわかる日が来ます。

来ると思うんだけどなぁ~


6年生が終わり、中学に向けて、今までのバッティングではいけないんだ、と、とーちゃん。

新たな挑戦が始まりました。


でもね、なにせ年中反抗期で、瞬間湯沸かし器のにいに。

よくバッティング練習しに行ったなぁ~と思ってすぐ、二階から怒りながら降りてきたりします。


さてさて、中学で打てるようになるのでしょうかぁ~