前回お伝えしてなかった
外国語をもっとも効率よく
身に付けるのに発音記号をマスターしてしまう
という近道があります。
アニメみたいに発音記号学べるサイトです
「この発音うまくできないな・・とか
どうやって口動かしているんだろ・・」
とか思ったときにこのサイトに戻って確認するのがベストです。
で、先日高校一年生の男の子からこんなメールが来たので
遅くなりましたがタイミングもよさそうだったので紹介することにしました。
(そのまま引用)
------------------Original message----------------------------
さんこんばんは。
またメールさせて頂きました。
現在高1でして、この夏休みを使って昨日と今日大学のオープンキャンパスに行ってきました。
昨日はKWANSAI GAKUIN UNIVERSITYと今日はOSAKA UNIVERSITYへ行きました。
現在は阪大に行きたいと思っていますが昨日関学でちょっと興味に持った事があります。
すいません長くなってしいますので軽く流してくださいね
僕は今は英語が大好きです。それで僕は情報学の方へ進もうと思っています。
そこで聞いたのは、関学を卒業してIT企業に就職して外国(モンゴルなんですが)で
英語でしか使えなかったコンピューターをモンゴル語で操作が出来るようにしたと言う話でした。
これには驚きました。僕もこんな事したい!と思いました。
実は僕も中学の時から夢があって、Appleの本社アメリカで働きたい!!と思っていました。
でも、高校に入ってから英語が一段を難しくなり、これではヤバいと思ってきています。
それに、リスニングが苦手という意識がなぜか消えません。
なので、この夢はあきらめて日本で働こうとか思ってると石崎さんに会えました!!!!!
こんなどうでもいい夢なんて聞かせてすいません。
でも、なんか最近メルマガを読んでいると英語に対しての壁がなくなったように思えます。
めっちゃ自信があるというかなんというかああ、すいません話を戻します
国際教養に興味をもちました!国際教養でなくても留学などはできますが、なんかすごく楽しそうに思えます。
こないだも言われましたが、また長文の問題でテストや模試などではどのように読めばいいのか教ていただけませんか?
模試では特に、知らない単語など出てくると焦って解けなくなってしまいます。(いつもです)
これではセンターやばいなと思ってます。
もう一つお聞きした事があります。
リスニングでこないだ教えていただいた。
スティーブジョブズのスピーチですがあれに限らず英文を聞くときはその文を観て聞いた方がいいですか?
それとも流すように何も見ずに聞いた方がいいでしょうか?
今は、ジョブズのスピーチだけの英語を聞いてます。
このスピーチを丸暗記できるくらい聞けばいいんですか?
それまではこれだけ聞けばいいんですか?
長くなってすいません。よろしくお願いしま
すいません
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主張をざっと要約します。
1 オープンキャンパスで偉大な先輩の成果を知り
興奮し、やる気が湧いている
2 将来APPLE社で働きたいが(多分英語ができなきゃ働けない
と予想し)英語(リスニング)を克服したい
3 最近メルマガを読み続けて、すこしその壁が崩れかけている
(ありがとうございます)
4 ジョブズの 2005 Stanford Commencement Address
http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html
の活用方法について
それぞれ順番に答えていきます。
1 オープンキャンパスで偉大な先輩の成果を知り
興奮し、やる気が湧いている
→
良いことです。
人間という生き物は感情で動いてあとで理屈で正当化します。
「あ!これほしい」と思って衝動買いしたいと思ってから
1分後に「たしかに、いまの自分にはこれ必要だな」
「意外と思ったほど高くないし買うか」みたいな事を考えて購買にいたるケースが
ほとんどです。
自分の好みの食べ物や、意思決定のプロセスは
幼少期の親の教育プロセスが大きく影響していることも科学的に
分かっています。
だから【語学学習の動機なんて 性欲でも単純なあこがれでもいいんです。】
カッコつけずに自分が「楽しい・嬉しい」と思えるものに没頭するのが
上達の一番の動機です。
2 将来APPLE本社で働きたいが(多分英語ができなきゃ働けない
と予想し)英語(リスニング)を克服したい
→
エンジニアとして働くのか、財務担当で働くのかなどなどのJob functionによって
目指す大学や、分野は違ってくるとは思いますが、とにかく今のところ
本社ならカリフォルニアで働きたいということでしょうか。
で、一応 「Apple head office recruitment」で検索をかけて
採用情報を見てみると
http://www.apple.com/jobs/ie/corporate.html#finance
採用される地方にばらつきがあります。
確かに、本社に限定するなら英語は必須でしょうから
リスニングといわず、全ての能力値を高める努力をしていきましょう。
大前提として例えばInformation Systems & Technology
Departmentで働きたいなら
その分野に熟知して実践が伴っている必要がありますから
そのためにしっかりと将来を見据えていきましょう。
3 最近メルマガを読み続けて、すこしその壁が崩れかけている
→
私ももちろん日本生まれ日本育ちなので
バイリンガルなどではありませんが、客観的に見て
外国語を学ぶことで、そうでない場合より得をしている
と考えられることが多いので、そのように感じて
学習の助けに立っていれば幸いです。
4
ジョブズの 2005 Stanford Commencement Address
の活用方法について
→
流し聴きなど、もっての他です。
今、言語学界での
第二言語習得論によれば
年齢が上がって臨界期(生まれてから12歳頃まで)
を過ぎると言語を習得することが難しくなるとされている
原因についてはさまざまな説があります
例えば臨界期仮説 critical period hypotheses
(※仮説なのでまだ証明されたわけではありませんが、有力な説です。)
特に、発音に関してはかなり若い時期に
臨界期が存在するという強い証拠も出ています。
【実例1】
2000年にRobert DeKeyserという人が行なった
調査結果があります。
被調査対象のハンガリー人の移民の中で
16歳以前にアメリカへ移住した人は、みな高い英語力を示したのに対して、
それ以降の年齢で移住した人については個人の素質によって言語能力に差があったそうです。
【実例2】
とはいえ、テキサス大の第二言語習得論の権威David Birdsongによると
成人してからもネイティブに近い文法能力を身につけた人も存在することは事実だそうです。
そうなる為の3つのコツがこれ
◆外国語が日常的に使われる環境に身を置く
◆高いモチベーションを持って聞き取りや発音のなどの音声的な訓練を長期間行う
◆10%以上の人がネイティブ並みといえる文法・発音能力を習得できる
です。
ジョブズのスピーチを長期間聴き続ける事で
◆外国語が日常的に使われる環境に身を置く
◆高いモチベーションを持って聞き取りや発音のなどの音声的な訓練を長期間行う
は保てますね。(無理やりすぎるか(笑)
その際注意すべきなのは、あくまでも英文でTranscriptを理解した状態で聴き続けることです。
文章で読んでもわからないのに、聞いても理解できるハズがありません。
そしてリスニングはもっと簡単なやつからはじめるべきです。
幼児向けのアニメなんかからはじめるのがベストです。
分かる英語でインプットの量を増やすことが
外国語習得のコツです。
その理論とかも何かの機会に詳しくお話できればなあと思っています。
(はなすと長くなりますから)
まあたまーに勉強勉強してるのに飽きてきたら
「くだらなくて笑えるサイト」を休憩時間にも英語で気分転換できるような
クセをつけておくのもいいです。
http://www.cracked.com/ とかオススメです
<最後に>
上で言ったことを踏まえて将来を考え直してみてください。
決断するのにいつだって遅すぎることはありませんが、
今この時に自分の将来について考えるのがベストです。
なにか変化があれば教えてください。