SHでCPってみよう DH編 | Shudder Log

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* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

「ヒョン、大好き」
 
初めてそう言ったとき、僕はまだ子供だった。
 
『俺もだよ、ドンホ』 
 
その時もスヒョン兄は笑って、抱きしめてくれた。
 
そういう意味じゃないのに、と僕は思って、でも訂正することはできなかった。
 
「どれくらい?」
 
下から顔を覗き込んで訊けば、たじろぎながらも答えてくれる。
 
『えーと、これくらい?』
 
そう言って、両手を大きく広げた。
 
「それだけ?」
 
僕が顔をしかめると、眉尻を下げた。
 
『うーん、じゃあ、海より大きいくらい』
 
思わずふきだして、僕はヒョンの胸におでこをぶつけた。
 
「いきなり大きくなったなー」
 
両手と海じゃ相当違うよ、とスヒョン兄を見上げる。
 
『青空と夜空を足したよりも大きいくらい』
 
調子に乗って続けるヒョンは、すっかり笑顔になっている。
 
「それいいね、キソプ兄からの受け売り?」
 
軽口を叩けば、両頬を寄せられる。
 
『お前のために頑張って考えたのにー』
 
二人して声を出して笑い、僕は再び抱きしめられる。
 
そして耳に届いたのは、ありきたりで、でも心臓が止まりそうになるには十分な一言だった。
 
『言葉では表せないくらい、愛してる』
 
僕もだよ、となんとか返して、僕はスヒョン兄の背中に回した腕に力を込めた。