HMでCPってみよう KS編 | Shudder Log

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* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

一緒に撮ったセルカを見せようとしたら、突然キスされた。
 
『ごめん』
 
自分からやったくせに、フンは照れて顔を赤らめた。
 
「別に謝ることないけど」
 
首元に回された腕に手を重ねて答える。
 
『うん』
 
僕の肩に顎を乗せ、手元を覗き込む。
 
フンが見易いように、僕は画面を傾ける。
 
「いいでしょ?」
 
自分で言うのも何だけど、良く撮れてると思う。
 
『うん、いいね』
 
誉められて、僕は自然と笑顔になる。
 
反対に、フンの顔が陰った。
 
『それ、さ』
 
「うん?」
 
『ツイートするよね』
 
「するよ」
 
そのために撮ったんだし。
 
きれいに撮れたから、ファンのみんなもきっと喜んでくれる。
 
僕の答えに、フンは視線を泳がせる。
 
『しないで、って言ったら、しないでくれる?』
 
僕は意味が分からなくて、目をしばたたいた。
 
「どうして?」
 
僕の問い掛けにすぐには答えず、フンは少しうつむく。
 
『なんていうか』
 
声が小さくなって、頬はまた赤くなったように見えた。
 
『あんまり他の人に見て欲しくない』
 
どうして、と僕はまた尋ねる。
 
『僕が、そういうことを、考えてたときの顔だから』
 
言い切って、フンは前を向いて鏡を見る。
 
僕も前を向くと、鏡越しに目が合った。
 
照れて、ちょっとだけ動揺したフンが、なんだか可愛く見える。
 
僕は、フンのこんな顔を、誰にも見せずに、独り占めしたい、と思った。