KSでCPってみよう SH編 | Shudder Log

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* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

ふと風に当たりたくなって店を出た。
 
外の冷たい空気に、思わず両手を擦り合わせると、背後で声がした。
 
『うわ、寒い!』
 
振り返ると、寒そうに肩を竦めたキソプがいた。
 
「キソプ、どうしたの」
 
同じように手を合わせ息を吐きかけ、寒いね、と笑顔を見せている。
 
『スヒョン兄が出てくの見えたから』
 
付いてきたというのか。
 
よりによって馬鹿天使に見咎められるとは。
 
「上、着てきたらよかったのに」
 
自分はコートを持って出たが、キソプは室内にいたときのまま。
 
真冬の夜には薄着過ぎる。
 
『はは、そうだね』
 
そう言って笑いながら、手に息を吐く。
 
その手を取って引き寄せ、そのまま抱きしめた。
 
すでに冷え始めたキソプの身体が、できるだけコートの中に入るように。
 
『ヒョン、あったかい』
 
俺は腕に力を込めながら、火照った頭を夜風が醒ましてくれるように祈った。