疲れてるKSのパラレル [fragment] | Shudder Log

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* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

KS視点2Seop。同居中。JSが営業マン、KSがスチールカメラマン。
忙しいか、仕事の内容がしんどいのか、疲れてるKS。
夜、家に帰ると、YシャツのままのJSが、ちょうど夕飯を作り上げたところ。そのまま食事して、KSはシャワー浴びることにして、ふと思い出し、仕事で使っただか貰っただか何だかのアロマオイルをJSに渡す。
シャワーから出てくると、JSはやっぱりYシャツのまま、自室のPCでオイルがどういうものなのか調べてる。(部屋は2LDKで、JSの部屋にダブルベッド入れて二人で使ってる。KSの部屋は物が多いけど、一応ベッドもあって、ゲストルームにすることもある)
JSの報告を聞きつつKSはベッドに倒れこんで、JSはサイドテーブルで試しにに使ってみようとする。


***


「精製水なかったけどこれでいいかな」
 
ジェソプはミネラルウォーターとエタノールを持ってきて、ベッドサイドに座った。
僕は後ろから抱きついて、その手元を見守る。
アクリルのトレイにエタノールを入れ、アロマオイルを一滴垂らす。馴染んでから水を加える。
トレイを揺らすと、オイルの香りが立った。
嫌いじゃない。
深呼吸して、首筋に顔を埋めたら、名前を呼ばれた。
 
「キソプ?」
 
「うん」
 
顔を上げずに返事だけしたら、ジェソプはそれ以上何も言わずに、僕の髪をくしゃりと撫でた。
ため息を飲み込んで、代わりにもう一度深く息を吸い込む。
何だっけ、さっきジェソプが言ってた。
混ざってるオイルの種類。
ティーツリーと、イランイランと、もうひとつ。
 
「キソプ」
 
また名前を呼ばれて、僕は顔を上げる。
目の前にはもちろんジェソプの顔があって、どちらからともなくキスをする。
ついばむように。視線を合わせて、探るように。
唇を吸って、舌を舐めて、唾を飲み込んで。
僕が腕を引くと、段々と深くなるキスの合間を縫ってジェソプが言う。
 
「疲れてないの」
 
中途半端に浮いた不安定な体勢が少し辛いんだけど。
固まったジェソプの腕をもう一度引きながら、僕は答える。
 
「疲れてる。から、元気出させて」
 
シャツの中に滑り込んでくるジェソプの手を感じながら、僕はやっとベッドに背中を預けた。