ロスジェネはこう生きてきた (平凡社新書 465)/平凡社

著者の赤裸々な個人史がつづられている。


「生きづらさ」という感じがよくわかった。


ロスジェネ世代には、いじめをうけたり、正規雇用されなかったことによって、社会からの疎外感を強烈に感じている人々がいる。


「自己責任」ということばによって、社会的落伍者という意識を植え付けられ、自分が生きる価値を見出せず、自傷行為や自殺に走るしか逃げ道がない人々。


著者は新右翼活動にのめり込んでいくことで、「生きづらさ」の責任は自らにあるのではなく、社会にあるのだという発想の転換に成功する。


そのエネルギーは同世代に伝播しつつある。