可愛い雑貨屋さんの中に花屋さんがあった。
私はその可愛いお花屋さんで働いていた。
が、雑貨屋をなくし、全部花屋にする事になった。
コンセプトを考える際、店長に昇格した元同僚はみんなにアンケートをだしてコンセプトや新しいショップ名を募った。
その後、コンセプトやショップ名は両方とも私のが使われたが、その店長にのし上がった元同僚は、コンセプトは自分が考えた事として発表し、ショップ名はもう1人同じショップ名を考えた人がいて、その人だけ名前が発表された。
私が考えたという事は一言も発表されなかった。
こういう事は、今まで数えきれないくらいあったが、私は悪口を言わない事をモットーに生きていたので、それを良い事に利用するズル賢い人がいた。
ようするに私はその人にとって都合の良い人だった。
かと言って相手に意見を言えば、すっぱり切られて仲間はずれにされる。
そしてその元同僚は、店長になる際、雑貨屋があった頃のスタッフを全て裏切った。
「正社員になりたいやろ?考えておいてな」と言っておいて、他にスタッフが入ってくるとその話しはなかった事にされ、元いたスタッフは行き場を失い、追い出されるようにみんな辞めた。
その元同僚は妊娠し、他の後から入ったスタッフに店長を任せてとっとと辞めた。
その店長になった元後輩は、どのように本部にとりいったかしらないが、気に入られていた。そいつも、私に意見を聞いてきたが、人の良い私は、コンセプトを決めてそれに合わせて雰囲気を統一した仕入れをした方が良いというようなアドバイスをしたと思う。
まあ、そんな事は誰でも思いつく事だが、そのせいで花屋がうまくいった訳でもないと思うが…
今考えると、そこは、駅前で待ち合わせに使われるお店で、以前のように珍しく可愛い花を取り扱う事はなくなり、私達元スタッフには何の魅力もない花屋に変貌したので、別に未練はないが、屈辱的な想いをした事は今でも忘れない。