DOWN ST.THOMAS WAY ~目指せ!セント・トーマス島へ!~ | 美肌ジャズタイム

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『ジャズをもっと身近に』をモットーに、歌とフルートで活動している日本の女性ジャズ歌手若生りえのブログ。ジャズの歌詞について語っています。


電球ここでの解釈は、私、若生りえがあくまでも歌手として歌わせて頂く際の、一つの歌詞の世界であり「こんな気持ちで歌わせて頂いております」という一つの意思表示です。この世界の認識を押し付けたりするものでもありません。あくまでもご参考までに。また文章をお使いになる場合はお手数ですが、ひと言ブログへコメント頂ければ幸いです。歌詞は一番下に掲載しておりますSAYUうふふ

 

DOWN ST.THOMAS WAY
~目指せ!セント・トーマス島へ!~
作詞;レイ・パスマン、ハーブ・ウェッサーマン
作曲;ソニー・ロリンズ(カリブ民謡を元に作曲)

 

【もうひとつの「St.Thomas」】

 

「郷に入ったら郷に従え」

という言葉があります。
このタイトル「Down St. Thomas way」という訳し方は
色々とできるとは思いますが、ようは、
「セント・トーマスに入ったらセント・トーマスに従え」
になるような気がします。


これはソニー・ロリンズのオリジナルとして

演奏物で有名ですが、
実際は、彼の両親がカリブ海の出身だったそうで、
彼のお母さんが小さい頃に歌って聞かせていた

カリブの民謡のようです。

 

実際、海外の情報では

作曲;ソニー・ロリンズ(カリビアン・トラディショナル)
と書いてありました。

カリブに伝わる民謡を元に作曲したようです。

 

歌詞の方は、レイ・パスマンという、

作詞家でもあり、音楽関係の出版会社を
やっていた人が書きました。

 

セント・トーマス島というのは

実際にある有人島。

セント・トーマス島を含め

無人島を含む

40個ほどあるヴァージン諸島のうち、

3つが人の住む島で、その中でも
この島は貿易の船がとまったり

大きな市場があり、

一番栄えた島なのだそうです。

 

写真はウィキから頂いたものですが、

美しい観光地でもあるこの島。

 

歌詞を読んでいただくと分かりますが、

都会の暮らしに疲れた人には
もってこいの開放的な島のようです!!

 

【誰を聴く?】

 

演奏はオリジナルのソニー・ロリンズ。

歌詞がない演奏だけのタイトルは、

『St.Thomas(セント・トーマス島)』


ジムホール(ギター)が

ロン・カーター(ベース)とやっているもの。


ケニー・バレル(ギター)

もうたっくさんの人が演奏しています。

 

続いて歌手バージョンいきますね!

 

【歌手「マーク・マーフィー」】


歌は、ボブ・ドローも歌っていますが。


なんといっても

この「歌バージョン」で一番有名なのは

おしくも2015年なくなられた

マーク・マーフィー。

 

マーク・マーフィーについてですが、

両親は共に、NYの小さな町にある

メソジスト教会の聖歌隊、更に、
おばあ様、おば様は、そこのオルガン奏者

という音楽一家に育ったそうです。

 

アート・テイタムの影響を受けていたそうですが、
彼は7歳からピアノをはじめ、

10代の頃、兄弟の出場するジャズバンドで
歌手として、ナットキングコール、

ジューンクリスティ、アニタオデイ、
エラフィッツジェラルド、

のナンバーを歌ったりし始めたそうです。

 

その後、シラキュース音楽大学で

音楽・演劇専攻し、アルバイトをしながら

俳優や歌手として

ヨーロッパなどでも活躍しました。

 

この曲を旧ブログで掲載させて頂いた

2012年12月22日の時には80歳で、

その時はまだまだ

クラブなどで時々歌って活動していました。

 

音域も広く、高く、器楽的な歌唱法で

ボーカリーズの巨匠ジョン・ヘンドリックス

(ジョンは2016年12月現在95歳!)とツアーをしたり、

グラミーを受賞したカート・エリングなどにも

影響を与えてきました。

下記のリンクで聴きましょうね!

 

【そのほかの歌手】


あとは、ノルウェーの女性歌手

カーリン・クロッグ。
ジェーン・アーヴィング。

リズ・アントニー。

ティファニー。
など女性にも多く歌われています。

 

今回は、なんとなく

この歌は女性の顔が浮かんだので、
女性バージョンで訳しました。

 

それでは、みなさん!!

寒い冬!!

この歌のように

あたたかいところへ旅行気分で、

気分は一緒に

セント・トーマス島へ行きましょう!!!

 

 

歌詞があるのでこの時のタイトルは

”Down St.Thomas Way”

目指せ!セント・トーマス島へ!

マーク・マーフィ

(英語歌詞)

One cold winter’s morning 
It was seven below
I made up my mind my friend
This snow’s got to go

 

So, I subleased
Went south by east
And freezing ceased 
Down St. Thomas way

 

The natives(people) were friendly 
And they gave me the keys
Attached was a tourist guide 
As cute as can be

 

We saw the sights 
We climbed the heights
And oh those nights
Down St. Thomas way

 

I know how it feels 
To have some sand in my shoes
To find and escape from
All these civilized blues

 

No cul-de-sacs
No broken backs
It’s just relax
Down St. Thomas way

 

I’m touring the city 
For a tropical tree
And if you meet anyone 
Who’s asking for me

 

Tell all and each
That they can reach
Me on the beach
Down St. Thomas way

 

 

男性歌手John Boda

 

 

女性歌手のライブ。楽しそうですね!

(若生りえ・訳)

ある寒い朝、温度計を覗いてみると
外はなんとマイナス7度!!
それで私は友達と決心したの
この雪景色にオサラバして
旅に出よう!って

 

だから、この賃貸で借りてる家を
さらにまた誰かに貸して
東を通って南に向かったの
そしたらさっきまでの凍るような寒さが
まるで嘘のようにぴたっと止まったのよ
さぁ!!もっと南下して
セント・トーマス島を目指そう!!

 

やっと島に到着して
ホテルでキーをもらいにいくと
地元の人たちも明るくて
なんて親切なのかしら
町を案内してくれた若い女性もまた
島中を笑顔で説明してくれて
なんてキュートなのかしら

 

こうして私たちは
昼間は島の名所をみてまわったり
高台から青く美しい海を一望したり
夜は夜で満喫して
あぁ、本当にセント・トーマス島にきてよかった

 

私は知ってる
子供のように

はしゃぎながら浜辺を歩いているうちに
くつの中に砂が入っていくあの心地よさを
そしてここにやってきた

本当の意味に気がつくの
あぁ、私、何もかもが近代化された

都会暮しから解放されたかったんだなぁ、って

 

渋滞に行き詰ることも、ない!
なんにも頑張らなくて、いい!
セント・トーマス島にきたら

することはただ一つ。
リラックスするだけ!!

 

南国気分を味わいたくて
ヤシの木が立ち並ぶ町まで

足を伸ばしてきたわ
あ、そうそう
もしだれかが、私をみなかったか?
ってたずねてきたら
みんなに伝えて
私ならセント・トーマス島の

ビーチに行けば会えるって